TVゲームやってる気分「精霊回路ドライヴEXE」ボードゲームレビュー

精霊回路ドライヴEXE
精霊回路ドライブEXE
協力型カードゲーム。参加プレイヤーは多彩なキャラクターからパーティを組みます。
敵キャラが次々出現するのを倒してレベルを上げてボスキャラを倒せば勝利です。

ざっくりルール


まず自分のパーティを組みます。キャラのカードがたくさん。
キャラには強弱があります。
精霊回路ドライブEXEボードゲーム イラスト

2人プレイの場合はランク6つ分キャラを選べます。
精霊回路ドライブEXE ボードゲーム イラスト
全員最弱ランク1のキャラでパーティを組むなら6人。
全員最強ランク3のキャラでパーティを組むなら2人。ということ。

キャラの能力のコンボとか色(属性)を考慮しながらランク6までで自由にパーティを組みます。このときが一番面白い。
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準備が出来たらゲームスタート。
デッキからめくられる敵を倒していきます。
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どうやって戦闘するかというと、

こういう4色の0~4までの数字のカードが始めに配られます。
精霊回路ドライブEXE 
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これをUNOみたいにプレイヤー同士順番にプレイしていきます。
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前の人のカードと「色」か「数字」が同じのカードは出せる。
同じ数字はまとめて出せます。


精霊回路ドライブEXE ボードゲーム イラスト


プレイしたカードの色の自分のパーティのキャラクターが攻撃してくれます。
上図なら次のプレイヤーは上に重ねて出されている「緑」か「2」をプレイできます。

 

カードは出したときにボーナスがついています。
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0とか4の端っこの数字はボーナスが強め。
1,3はそこそこ。
2はボーナスが弱め。
でも、1or2 や、2or3のカードがあるので次のプレイヤーが出しやすい。
そんな感じです。

カードをプレイしたり、敵を倒したりすると魔力がもらえます。
魔力はキャラのレベルを上げたり、特殊能力を使用したりするのに使います。
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敵キャラの攻撃は数字カードのデッキにダメージを与えます。
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数字カードのデッキが無くなったらボス戦です。
今まで出したカードをシャッフルして新たなデッキとして、ボスデッキからボスカードをめくります。
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そしてデッキが切れる前にボスを撃破できれば勝利!

プレイのようす

1,2回はビギナーズルールでルールを確認しながらプレイ。とりあえず仲間キャラクターはランダムピッキング。1度目は敗北。2度目は勝利。処理にいくつか間違いがあったので修正してノーマルモードを遊びました。

・回復役がいないとクリアは厳しい
・ランク3のキャラの攻撃力は必須
・色は分担した方がいいっぽい

こんなことを考えてパーティを組みました。
方向性としては
ほうみが攻撃(赤・黄)担当で、タイ太郎が回復(青・緑)担当。
このターンで倒せなかったら負けていたってところでぎりぎりクリア。ボスはドラゴンだったかな。
あんまり細かいところは覚えてないけどひとつ記憶に残っているのはこのキャラ、黒妖犬が案外使えなかったこと。
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回復パーティーの磐石さが「これはもう最強なんじゃない?」という完成度だったので「じゃあハードモードもやってみようか」ということでハードにも挑戦。

ほうみはもちろん使えなかった黒妖犬を外しこんなパーティ。
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この新加入の黄色のキャラが機能してバタバタ敵キャラをなぎ倒していく6キャラ。

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これです はいはい これです はいこれ…必要な色のカード回すッス!

普通は数字デッキが切れてボスが登場するのですが、今回は攻撃と回復がかみ合って通常敵をすべて倒し敵キャラデッキ切れでボス戦に突入。
さて…ボスは?
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4ターンに1度、こちらのキャラ全員のレベルを2下げてくる強敵です。こちらは全員レベルマックスで自信満々だっただけに「おーこんなやついるんだ!」と新たな試練にワクワク。
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1度はレベル下げを食らうものの、なんとかリカバリーでき、ほうみの赤ダブルの2倍ダメージで削って削って無事撃破。
ボスとの相性が良かったです。もし9ターン以内に99ダメを与えなければいけないボス

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こいつ

が出てたら火力不足だったかも。
4時間ほど遊んでました。

 

感想



パーティの組み合わせを考えてコンボを機能させるのが最大の楽しみどころ。

数字カードのプレイはよっぽどのことが無い限り、次の人は出せます。ゆるゆるです。でもだからこそ出せなかったときのペナルティが致命的。そのミスが戦闘結果のゆらぎを生んでいます。ひとたび機能するパーティーを組んでしまえばゲーム自体の難易度は低いので、むしろ1、2回数字カードのミスがあったほうが楽しいくらい。

ドイツボードゲームの絶妙なバランスやメカニクスは感じません。もともとそこは期待してませんでしたけど。予想通りカードの効果で派手な戦闘やコンボを楽しむゲームです。そういうのがやりたい!っていう時には楽しめるゲームだと思います。

ただやっぱり難易度は簡単そして単純。
プレイヤー側の目指す道が結局一本道なんですよね。

・できるだけダメージを受けない
・全キャラのレベルをMAXまで上げる

これだけ。
それがあまりに単純過ぎてちょっと物足りないです。

たとえば、
成敗」はカツカツのリソース設定なので、
SPEED MAX
LIFE  MAX
POWER MAX
なんていう全パラメーターMAX成長は絶対に無理だから、
敵の状況を探って、自キャラの成長の方向性を絞って育てていきます。
目指す到達点の可能性が複数あって、
どこを捨ててどこを伸ばすか、その選択・判断が面白いんですよね。
精霊回路ドライブEXE ボードゲーム イラスト

精霊回路ドライヴEXEはレベルは割と簡単に全員MAXまで上がります。だから単調に感じちゃう。
「パーティーの内、1キャラだけならMAXまで上げれるけど、今回どのキャラにするのがいいかな?」
くらいのカツカツ感だったら、パーティーの成長に取捨選択があって良かったかも。
それともパーティー決めの時点で取捨選択は終わっているゲームと考えたほうがいいのかな…。

まあ4時間続けて遊べたってことでつまらないゲームではないです。
テレビゲームっぽい雰囲気がよく出ています。
ボス戦時には、BGMにテレビゲームのボス戦のテーマをかけるとテンションアガります。
このワクワク感はドイツゲームには無い魅力ではあります。
我が家ではこの雰囲気を味わうためにたまにプレイされるでしょう。
今度3,4人でも遊んでみたいです。

BGMのおススメは「決戦」。てれててれててれててれててんてん…♪てやつです。

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