「ウェンディゴのこわい話」ボードゲームレビュー

ウェンディゴのこわい話

ウェンディゴのこわい話

1対多数の対戦型メモリーゲーム。

ボーイスカウトのキャンプ中、人間の中に混じった人食いウェンディゴという化物を見つけ出すというレベルEっぽい設定がすでにツボ。

今回は2人プレイの2人ウェンディゴについて主にレビューします。

  

ざっくりルール

人間側対ウェンディゴの対戦ゲーム。

ウェンディゴは5晩(5ラウンド)のあいだに一人ずつ人間をさらって正体がばれなければ勝利。

人間はウェンディゴを見つければ勝利。

 

よく似てるけど全てちがう絵の子供たちのタイルが32枚。

ウェンディゴ

これをランダムに机に並べます。

ウェンディゴのこわい話

ウェンディゴはその中の一枚をこっそりウェンディゴに入れ替えます。

ウェンディゴのこわい話
左下のがウェンディゴ。

裏がウェンディゴのタイルが32枚入っているので、同じ子供の絵のタイルと入れ替えるだけ。

ウェンディゴのこわい話

まずは人間側が45秒で32枚を覚えようとします。無理だけど。

 

そして一晩目。人間側が目をつぶる。

 

ウェンディゴは

・ウェンディゴタイルを、他のタイルがあった場所に移動させる。

・もともとあったタイルは取り去って箱にしまう。

・それ以外のタイルには手を触れてはいけない。

ウェンディゴのこわい話

 

朝が来たら、砂時計をひっくり返して、人間側はウェンディゴを探します。

 

手がかりは2つ。

  

・タイルが移動してぽっかり空いているところにいたのがウェンディゴ。

・さっきと違う人間になっているのがウェンディゴ。

ウェンディゴのこわい話

 

1枚だけウェンディゴだと思う人間をめくる。

当てれば勝利。

  

間違えていたら、残りの砂時計の時間で盤面を記憶する。

  

面白いのが、当てる時間と覚える時間が一体化してるってところ。

コレがなかなかいい感じ。

   

悩みすぎると覚える時間がなくなる・・・

でもじっくり見ないと変化を見落とす・・・

   

っていうリアルタイムなジレンマが楽しい。砂時計はたったの45秒!

ウェンディゴのこわい話

最終ラウンドには、場から9枚(食われた分とまちがってひらいた分)タイルが減っているので、だんだん人間側に有利になっていきますが、なかなかそれでも難しいです。

うまく当てられたときは快感!

  

 

2人プレイのようす

 

人間側は一発で32枚を覚えられるわけがないので

 

・盤面を分割して1ブロックを確実に記憶する

・グループ化して記憶する

ウェンディゴのこわい話

などの戦略を駆使します。

 

 

やってみればわかりますが

グループ化しやすいゾーンとどうしても共通点をくくれないゾーンがあります。

 

ウェンディゴは、同じような特徴が固まった覚えやすいゾーンは避けるのが基本です。

 

人間の脳みそはバラバラのところを狙われるとかなりのザルっぷり。

 

じゃあバラバラのところを集中して覚えればいいんだけど一箇所に脳のメモリを使いすぎると、他のところがおろそかになって、せっかくグルーピングしたエリアを忘れてしまいます。45秒で記憶にとどめられる範囲には限界があるのです。

 

私たち2人で遊んだときはここでメモリーゲームなのに不思議なちょっとした駆け引きが生まれました。

 

この辺しっかりおぼえてるよ~みたいなふりして本当は脳を割かずに

 

覚えづらいところにくると予想して、短期記憶メモリを集中!

ウェンディゴのこわい話

 

 

ウェンディゴは

バレづらいグルーピングできないゾーンばかり行きたいのが心情。

でもそろそろ覚えやすいところあえていっちゃおうかなー、みたいな。

ウェンディゴのこわい話

 

  

ウェンディゴのこわい話

「ミレグラツィエ」とか「赤ずきんは眠らない」とか「ババンク」とかみたいな、得点によって入りやすさに差があるPKっぽい駆け引き。

ウェンディゴのこわい話

  

 

他の楽しみどころとしては、人間側はウェンディゴは気づいていないパターンを自分だけ発見した瞬間とかもけっこう面白いです。

ウェンディゴのこわい話
イラストの内容ばかりに目がいくからね

 

 

感想

いろんなワザを駆使しても、最後までギリギリ覚えきれないくらいのタイルの枚数と図柄のまぎらわしさがバランスがいいですね。

 

限られた時間を

・間違い探しに使うのか

・盤面の記憶に使うのか

 

限られた記憶メモリを

・覚えやすいエリアを広く覚えるのに使うのか

・狙われやすい覚えにくいエリアを覚えるのに使うのか

 

そしてできるだけメモリを食わないように

・どれだけ効率的な覚え方をひらめくことができるのか

 

そういう思考体験が、単純なメモリーゲームっていうより

自分の記憶力をリソースにしたリソース管理ゲームみたいな趣があります。

  

学生時代の一夜漬けを思い出して、なんかちょっと面白かったです。

当時、一夜漬けが面白いことだったかは、よくわからないんだけど、

少なくとも、一晩で記憶力を配分して準備してテスト本番にそれなりの結果が出せたときはやっぱり気持ちよかったと思います。

2人ウェンディゴで再体験できたのはそんな感覚。

ウェンディゴのこわい話

ちなみに大人で6人で遊ぶと簡単すぎてゲームになりませんので複数でやるなら子供とどうぞ。

 

Leave a Reply

avatar
  Subscribe  
Notify of