ディセプション
最近、色々なところへ持って行っては高頻度で遊んでいるゲーム。
プレイヤーは捜査官になり、法医学者からヒントをもらって、自分たちの中にいる犯人を暴きます。5人で遊んで、実プレイ時間は30分くらい。
ざっくりルール
役割カードを引いて、1人の法医学者と1人の犯人を決めます。それ以外のプレイヤーは捜査官。
法医学者は自分の役割を明らかにします。
法医学者以外のプレイヤーには赤カード4枚と青カード4枚が配られます。
自分以外に見やすいようにみんなのほうに向けて自分の前に配置。
青は凶器カード
赤は証拠カード
法医学者以外のプレイヤーは目を閉じて、犯人だけ顔をこっそり上げます。
そして、今回の事件の凶器と証拠を自分のカードから選び、法医学者に伝えます。
これが、今回、犯人以外のプレイヤーが当てるべきカード。
全員目を開けてゲームスタート。
法医学者は、犯人の2枚のカードを捜査官に当ててもらわなければなりません。
そこで使うのが、こちらのタイル。
被害者が亡くなった原因、犯行現場、あとは遺体の状態、犯行時刻など、
弾丸コマを置くことで、今回の事件の情報を、捜査官に伝えていきます。
このへんの、ひとりの親プレイヤーが、制約のある手段で答えを伝えようとするゲーム性は、「コードネーム」「コンセプト」「ミステリウム」みたいな伝達系、コミュニケーション系のゲームと同じ。
捜査官は答えが分かったと思ったら、一度だけの解答権を使って、誰かのカード2枚を宣言します。
1枚でも違っていたら、法医学者は「違います」とだけ伝えます。
当てなければならない要素が2つあるのがワンアイディアですねー。
こういう正体隠匿の告発物って、
告発される→正体カードオープン→犯人でもシロでもゲームから抜けちゃう
みたいな展開がありがち。
でも2つ同時に当てなければいけないというのは、
告発されても、無実なのか、犯人なのか特定されずにゲームに残れるので
決着まで参加者みんなが楽しめる良いシステムですね。
法医学者のヒントをもとに、あれやこれやみんなで相談しながら
事件解決を目指します。
意図伝達系のゲームなのに、成功を邪魔するプレイヤー(犯人役)がいるのが、なかなか面白いです。
中にいる犯人がすっとぼけてるのは分かっていますが、誰の推理も、もっともに聞こえます。
毎ラウンド、ひとり30秒、順番に推理発表タイムが与えられます。この間は誰も口をはさんではいけません。
他人の話を30秒、黙って聞くことも、聞いてもらうことも、あんまりないから、この時間けっこう新鮮。
全員の推理発表タイムが終わったら、
法医学者はヒントタイルを1枚入れ替えて、新しいヒントを出します。
それでまた、みんなで議論して、2回目の推理発表タイム。
その後、もう一回ヒントタイルが1枚入れ替えられて、みんなで議論、3回目の推理発表タイム。
3回目の推理発表タイム終了までに、誰かの告発によって2枚のカードが当たらなければ犯人の逃げ切り勝利。
だから3回目の発表タイム中は、告発ラッシュが起きます。
2枚とも当たっていたら、捜査官側の勝利!
あるある
ヒントを自分なりに解釈して
あやしいカードを持っている人を指摘していると・・・
その解釈が、むしろ自分のカードに当てはまってしまう推理ブーメラン。
でも気をつけて!
実は自分から疑いの目をそらすための芝居してるクセモノもいるぞ!
感想
議論する正体隠匿系としては遊びやすいです。
証拠カード、凶器カードで
・他プレイヤーを疑う材料が客観的に与えられてる
っていうのが、ビギナーもゲームに入りやすい。
プレイ時間も丁度よく、ルールも単純でインストしやすい。
証拠カード、凶器カードはあわせて300枚弱。パターンも豊富。
プレイ中は当てるほうも、だますほうも色々な戦略が思い浮かぶ。
推理物は、小説もドラマも映画も大好きな
私たち的には、かなりヒットな作品。
「ミステリウム」とか他の意思伝達系と違うのが
親が選ばなかった選択肢が見えるってところ。
ちょっと違った思考体験で面白かったです。
4人以上でよく遊ぶ人にはおススメできます。