進撃の巨人
漫画「進撃の巨人」テーマ
巨人プレイヤー対人間プレイヤー達の
多対一の対戦ゲームです。
実は国産ではなくてフランス人デザイナーによるゲーム。
ざっくり
このゲームの最大の特徴は立体的な巨人フィギュア。
巨人のボディと砦に足場があって、人間側はそれらを移動してゲームを進めます。
巨人のライフを削ったら、とどめのフォーメーションを決めて勝利。巨人はそれを阻止する。
巨人側は
・人間プレイヤー誰か一人のライフをゼロにする。
・砦の固定砲を6門すべて破壊する。
・民間人トークン12個全部食べちゃう。
いずれかを達成で勝利。
巨人側は弱攻撃と強攻撃があると思っていいです。
(弱攻撃)
人間側がダイスミスで出した巨人出目を使って、
民間人をむしゃむしゃ食べたり、
体力をぐーーーんと回復させたりする。
(強攻撃)
さらに巨人は1枚表で、1枚裏でアクションカードを選択。
人間側は攻撃を避けるために特定のダイス目を出さないといけません。
それによってプレイヤーのライフを削ったり、振り落としたり、大砲を壊したりする。民間人も食べる。
人間側の目的は、
・巨人のライフを削る!
ガスガス!巨人の身体に乗って斬撃マークガスガス! 砦から大砲ボカンボカン!
・フォーメーションを決めて、巨人を弱らせる & とどめを刺す!
ちなみにこのカードは達成すると目潰し。 巨人はカードを2枚ともオープンしなければならなくなる。
感想
やっぱりプロのボードゲームデザイナーはすごいなーー!って思った、本当に。
どこに一番感心したかっていうと、
私のような凡人が
・巨人の立体ボード使って
・巨人プレイヤー対複数の人間プレイヤーの半対戦、半協力ルール
・巨人側の伏せカードのアクションあり
でゲームを作ろうってなったら、
十中八九、もぐらたたきみたいな駆け引きで作ってると思う。
つまり、移動位置の読み合いの駆け引きで作っちゃう。
こういうクソゲーを作ってる絶対
巨人「きっと②に来るだろうから、②に攻撃のカード伏せとくか…」
人間「裏をかいて④だよー」みたいな。つまんなそー!
このデザイナーはそんなダッサいシステムでは作りませんでした。
巨人側の強攻撃(アクションカード)を回避する出目が2種類あるのです。
このマークによって回避できる攻撃か
このマークによって回避できる攻撃か
裏で出されたアクションカードがどっちで回避できる攻撃なのか、読むところに最大の駆け引きがあります。
フォーメーションを決めたり、移動したり、巨人のライフを削ったり、
攻撃にもダイスを割かねばなりません。
攻撃もしつつ、両方のマークに備えたダイスで確定させたいけど、そううまくはいきません。あんまり欲をかくと巨人目が出て相手に有利になってしまいます。そんなジレンマが楽しい。
回避出目が2種類あることでいろんな状況が生まれます。
①パーフェクト!どっちの攻撃にも対応可能!攻撃準備も完璧!巨人完封!
②と、とりあえず、このキャラはライフヤバイから攻撃後回しでフル防御!
③うん…やばい。片方しかカバーできなかった…。攻撃もそんなに進まない…
④もうノーガード!少ないダイス、攻撃に投入しかないよーー!
⑤ちょ…嘘でしょ…。防御も攻撃も何も出来ないよ…大ピンチ
これらは一例ですけども。こういう感じのダイス目がいい具合のバランスで出てきます。攻撃?回避A?回避B?何を捨てるの?その取捨選択が面白いです。相手との思惑の読み合い。
たまーに出るパーフェクトな出目、その逆の最悪な出目によるクリティカルヒットがまた良いスパイス。
そんな丁度いい駆け引きが、回避方法が異なる2種類の強攻撃っていうアイディアによって生まれてます。
いやー、やっぱりプロはすごい。面白かった。
立体ボード?進撃の巨人?まあこんなのもひとつあってもいいかなーってノリで
キワモノを買うつもりで予約したんだけど、けっこうちゃんとしたゲームでした。