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アンドール2人のカード列のハンドリングが面白くて、同じゲームデザイナーで、同じシステムを使った対戦ゲームがあるというので購入。
というかこっちが先だったんですね。
ざっくり説明
最初にカード列が3列あって、一番前を使用して、最後尾に回すのはアンドール2人と同じ。

テーマはシルクロード。色々な人材をキャラバンに入れながら北京に向かっている設定らしいです。
勝利点25点先に到達した方が勝者です。
勝利点は、主に契約カードで稼ぎます。
スパイスやラマ、金などの資源を仲間カードのアクションで獲得して、資源を払って契約カードをゲット。契約カードの獲得にも仲間カードのアクションが必要です。
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勝利点を持っている仲間カードもいます。
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独特な要素
3列のカード列を使う基本システムはアンドール2人と同じですが、プレイ感は全然違いました。
大きな違いを生んでいるのがこのカード。族長。
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すべての列に1人入っているのですが、このカードに回ってくるたびに、そのキャラバンに仲間が増えます。
男族長は使用されると裏の女族長に裏返って、キャラバンの最後尾に入ります。
女族長が使用されると、表の族長に裏返って…という風に交代で仲間を増やします。
男族長はデッキから2枚引いて好きな1枚を強制的にデッキに追加。
女族長はこれまで選ばれずに捨て札に入ったカードの中から1枚を強制的にデッキに追加。
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この族長夫婦が、人に声をかけずにおれない世話好き夫婦なので、いい感じに回り始めたカード列にも、どんどが人をリクルートしてきます。
人数が増えると、強い効果を持っている優秀な人材カードが来るのが遅くなる…。
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この族長夫婦の効果で、先の先まで計算して回していたアンドール2人とは全然異なるプレイ感です。
ある程度、選択の余地があるにせよ、強制的に予期せぬ仲間が増えていくので、はじめから綿密な計画をたてて実行していくというゲームではありません。
むしろ必要なのは「アドリブ力」。ランダムで追加される仲間を交えて、どう3つのキャラバンでシナジーを起こしていくか。
そのときそのときで自分の状況が変化させられて、計画を臨機応変に修正しながらゴールを目指すというのが、独特な感覚ですね。
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ちなみにカードを除去してキャラバンを圧縮してくれる仲間もいます。
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いらない仲間をリストラしてくれるのです!
ただ、上級職的な扱いで、通常の族長のアクションでは仲間にできません。上級職のデッキの中に2枚しかいませんので、ピンポイントで狙っていくことは難しいです。
序盤に手に入ればラッキーといったところ。
彼がいると、「いかに効率的な美しいキャラバンを作るか」という、違ったゲーム性に変わります。それはそれで面白いです。
族長ですらリストラできるので、完結したキャラバンが完成します。
一般の仲間の中にも、カードを除去してくれる下位互換の仲間がいます。
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こういったカードである程度のキャラバン圧縮は可能です。
ただ、このゲームの私たちの楽しみ方は臨機応変な対応の妙ですかね~
あと、駆け引きの一つとして気にしているのが、こういうカード。
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こいつのアクションは使ったらキャラバンから退場で、しかも全然大した事ない効果なのですが、勝利点3点あるんですよね~(赤字のアクションは使うとキャラバンから去ってしまう)
だから一応キャラバンには居てもらって、最前列に来たらパスでまた最後尾にいってもらうのがいいのか…(族長以外の仲間のアクションはパスで最後尾に動かすことができるのです。手番は終わってしまいますが)
一手番損がもったいないので早い段階で去ってもらうのがいいのか…。
はじめは、即除去していたのですが、このゲームにおける3点が案外大きいことに気づいてから、考えさせられています。
うちでは、ランダム性のなさすぎるゲームは喧嘩になるので、カシュガルくらいの運の要素があるゲームがリピート率が高いです。