人気テーブルトークロールプレイング(以下TRPG)のパスファインダーのカードゲーム化。
TRPGは色々な役になり切って物語を参加者で作り出していくゲーム。
興味はすごくあるんですが、一緒にやってくれる経験者の友達が必要なんですよね…
ほうみの周りにはいない…涙
でも1回だけ経験があり ます。
そのときは
潔癖症で、船長に隠し事があって、自室のキャビネットに毛むくじゃらのペットを飼っている宇宙船の乗組員
という設定でエイリアンが侵入した宇宙船を探索しました。
潔癖症ということで、他のクルーが殺された部屋を掃除している時にエイリアンに襲われて終了。
ランダム発生装置はジェンガでした。
なかなか遊べる環境が周りにないのですがもっとやってみたいゲームジャンルです。
最近TRPGパスファインダーの基本セットも発売されましたね。
導いてくれる経験者が周りにいないので購入していませんがやってみたいですね~
さて今回のカードゲームはゲームマスターはいりません。
マニュアルを読めば、パスファインダーの前知識が なくても遊べるようになっています。
とはいえ通常のユーロボードゲームとは骨格が違います。
マニュアルの解読に1時間。
とりあえず始めてみて、ルールのわからないところを確認しながらタイ太郎と試遊を1回。
日を変えて友達を足して3人で2回目のプレイです。
ざっくりルール説明
協力ゲームです。
目的は制限ターン内にボスを倒すこと。
場にはいくつかの施設をあらわすデッキがあります。
そのデッキのどこかにボスがいます。ボス以外のデッキには中ボスがいます。
プレイヤーはそれぞれのデッキを掘って、ボスを探し出して倒す必要があります。
でも、他のデッキの中ボスを倒して封鎖していないと、
たとえボスを倒しても、封鎖されていないデッキに逃げて紛れ込んでしまうので、
まずは各施設の中ボスを倒してデッキを封鎖してから、ボスを倒しましょう。
という流れです。
デッキの中には便利なアイテムや敵キャラや困難が入っていますので、
獲得したり討伐したりしながら探索していきます。
アイテム、仲間の獲得や、モンスターの討伐は
カードに示された数値とダイスの成功判定で行います。
プレイヤーは戦士や魔法使い、ハンター、吟遊詩人など、
様々な種族の一人を担当します。
キャラクターには固有のステータスがあります。
dというのはダイスを表しています。
得意とするステータスは大きい数値のダイスを振れるわけです。
正四面体から12面体までの サイコロが付属しています。
それに加えて一人ひとりデッキを作ります。
ここには道具、武器、魔法、仲間などのカードが入ります。
キャラクターによって構成が違います。
カードはプレイすると、特定の数値を足してくれたり、
敵との回避してくれたりさまざまな効果があります。
標準レベルのカードならどれを使用してもよいので
多様なカードから自分だけのデッキを組むことができます。
タイ太郎と私はまったく分からないのでマニュアルにある推奨デッキで遊びました。
ちなみに、カードデッキはHPの役割も果たしています。
敵からのダメージは手札をダメージ分捨てることによって処理します。
カードデッキが枯渇したら、そのキャラクターは基本脱落です。
復活させる処理もあるのでしょうが、まだその能力やカードに出会っていません。
カードは、武器のように見せるだけで数値を足してくれるもの。(手札から減らない)
魔法のように破壊判定があるもの。
再装填(デッキの一番下に入れる)することで効果を発揮するもの。
捨て札にして使用する1回限りのもの
などがあります。
デッキ=HPですから、バランスの良いデッキ構成が重要なのでしょう。
自分の番が来たら、施設を移動したければ移動して、施設デッキを調査(1番上を1枚めくる)。
基本的にはこうしてキャラクターを操り、 施設デッキを探索して、中ボスを始末し、ボスを倒すという流れのゲームです。
パスファインダーの魅力の一つがキャラの成長です。
複数のシナリオがあって、達成するごとにクリア特典として少しずつキャラクターが強くなります。
こういうシートにチェックを付けて、ダイスの値が増えたり、
デッキに入れるカード枚数が増えたりします。
さらに、施設デッキには最初には選べなかった標準以上の発展のカードが混ざっていることがあります。
それを手に入れられれば、次のシナリオに持ち越すことができ、
だんだんと強くなっていくのです!
オリジナルのデッキを保存しておくためのスペースが
ゲームの箱の中に用意してあります。
ざっとこんな感じです。
1回目ルール確認しながらのプレイでは、手札に戦闘判定できる魔法や武器がない場合、敵との遭遇はどの数値を使用していいかわからず、最小の4面か?などとやっていましたのですぐにひんし状態。(実際には筋力数値で行うとしっかりマニュアルに書いてありました。)
デッキが尽きてからの処理も間違っていたので、まあ色々と散々なプレイでしたが、ルールはつかめました。
さあ本番はこれからです。
プレイ2回目
タイ太郎 シーフ、ほうみ 戦士、麻呂 野伏(ハンター) を選んでのチャレンジです。
3人になると施設の数が1箇所増えます。
タイ太郎は前回プレイの教訓で森を単独探索します。
シーフはモンスターとの遭遇を毎回ノーコストで回避できます。
そして、通常回避されたモンスターがデッキに戻るのに対して
森は回避された敵が箱に帰っていく仕様です。
森はシーフにとって独壇場なのです。
強力な敵を回避しながらボスor中ボスを探します。
戦士ほうみとハンター麻呂は、同じ吊り橋からスタート。
2人とも同じ施設の戦闘判定に四面体ダイス一個分ヘルプを出せるのです。
武器のたくさん入った宝箱を開けるのに失敗したり、
案内人を仲間にするのに失敗したりと、
特に見せ場のないまま吊り橋を探査します。
麻呂は初プレイなのでなんとなく説明しながらです。
2人ともパワープレイヤーなので、ヘルプ使わずともモンスター撃破をしていきます。
しかしハンターの能力でデッキの底をチェックしてみると
底に中ボスが隠れていることが判明します!
急いで二人でデッキを掘ります。
そうこうしている内にタイ太郎は森で中ボスを発見。
巻きびしでダイスを振ることなく撃破に成功。
閉鎖条件の判定は厳しい数値だったので、
祝福を使ってダイスを増やして突破しました。
波止場に移動し、探索を続けます。
波止場では間引けるモンスターは間引きながら、
回避しつつ探索です。
シーフは単独行動していると6面体ダイスが1個追加されるので
個人行動に向いているのです。
吊り橋の2人はようやく底に潜む中ボスを発見しほうみが撃破。
隠身のポーションを使って判定なしで吊り橋を閉鎖します。
この時点で半分近く時間が過ぎていて
手付かずの施設が2つ。
「いやこれ、間に合わないでしょ・・・」
そこで作戦を変えてガンガン祝福を使って
ほうみは魔法の都学究院を
麻呂は農場を
2枚ずつ開けていきます。
タイ太郎も体力をぎりぎりまで削って波止場を調査します。
しかし更に私たちの希望を打ち砕く出来事が・・・
農場に潜んでいたのです、強力なモンスターが・・・
それがこいつ。
農場のゴースト。
こんな奴いるのかーーい!?
魔法使い系のいないパーティの脆さがここで露呈。
ごりごりのパワープレイで進めてきた代償です。
ハンター麻呂はなすすべなく調査ストップ。
魔法をひとつでも手に入れられれば…
との思いで学究院でほうみと合流します。
タイムリミットが残り3分の1を切り、3箇所が未閉鎖
ボスの居所も分からず
みんなあきらめかけていたそのとき、
学究院でボス、ユブライルウヰスキーを
ついに麻呂が発見します。
しかし、ここで倒しても、
他に閉鎖されていない施設があるので
ウヰスキーは逃げてしまいます。
一時閉鎖という手段もありますが、農場には誰もいないので一時閉鎖もできません。
タイムリミットは一人2ターン。
私たちに残された道は一つだけです。
①まず、ウヰスキーをここで麻呂が一旦倒す。負ければ時間が減り、そこで終了。
②倒されたウヰスキーが学究院に再配置される。(3分の1)
③再シャッフル後に3人がそれぞれ3箇所でスタンバイし、再び、学究院でウヰスキーを引き当てる。
④農場、波止場の一時閉鎖を成功させ、ウイスキーを撃破。
ウヰスキーを完全にしとめるには再び学究院に戻ってきてもらわなくてはなりません。
なぜなら、農場と波止場の一時閉鎖は何とかなるにしても、
パワープレイヤーばかり集めてしまった私たちには
もはや学究院を一時閉鎖する術がないのです。
なのでウヰスキーには学究院で出会わなければならないのです。
クライマックスです。
まずは、タイ太郎が波止場の一時閉鎖に挑戦です。
ここで逃げ道を潰しておけば、学究院に配置される可能性が2分の1になります。
山賊を撃破して一時閉鎖成功です。
そして麻呂がウヰスキーを一旦撃破に成功。
ウヰスキーが農場or学究院に配置され山札がシャッフルされます。
ほうみは農場に移動し調査しますが…
ウヰスキーは引けません。
波止場もぎりぎりまで調査を続けます。
そして、麻呂の学究院。
学究院は遭遇したのが魔法カードでなければ、
もう一度調査ができるのですが…
こういうときに限って魔法ばかりを引きます。
ラストターン。
ほうみはここで中ボスを引きます!良かったゴーストより前にいてくれて!
中ボスは戦力的には武器を持った戦士の敵ではないので、撃破します。
そして、閉鎖に挑戦の前にデッキの中身を確認すると…
ウヰスキーはいません!学究院にいることが確定です。
召還されたスケルトンを撃破して農場を完全閉鎖に成功します。
タイ太郎は波止場を調査するも有効なカードは引けず。
結局、波止場では一度も中ボスに遭遇しませんでした。
本当に最後の最後。麻呂のツモに期待がかかります!
引いたカードは…
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傭兵…
もうダメじゃん…
みんな何とかならないのか、と自分のカードをつぶさにチェックしていると…
あっ!
麻呂がさっき手に入れたカードに希望が!
カードの一種類を宣言し、
山札のカードを3枚引いて、
その中に宣言した種類のカードがあれば、
一番上に持ってこれる魔法です!
学究院の残りデッキは4枚!コレは引ける!
宣言は
麻呂「怪物!ていうか宿敵!」
上3枚に…いました!ウヰスキーが!
当然、デッキの一番上に持ってきます。
学究院の特性上、魔法カード以外の遭遇は調査を続けられますので、
目の前の傭兵を倒せれば、ウヰスキーにたどり着くことができます!
とはいえ傭兵もそこそこの強敵。油断するとやられます。
最後の最後、クライマックスの初手ということで、
安全策をとって、投石具を捨て札にして挑みます。
ギリギリで撃破!
1が多かったので捨て札にしなければ足りないところでした!
農場は閉鎖済み。
波止場の一時閉鎖にタイ太郎が挑みます。
山賊の手下を召還し、撃破!残すはボスのみ!
そして、本当にラストターンで
ついに、ついに、ウヰスキーを追い詰めました。
麻呂が残された短弓で挑戦!
6面体ダイスプラス8面体ダイスあわせて7を出せれば撃破です!
結果は…!!!!
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残念!
ここでタイムアップ。
結果はわれわれの敗北となりました。
感想
いやーものっすごいギリギリの敗北。
一番初歩のステージでこんなギリギリ時間設定なんですね。
私たちの攻略の仕方もまだまだ、まずいのでしょうが…。
魔法系のキャラがいないことやフットワークのいいキャラクターがいないことがかなりネックになったのでパーティ編成や、もって行くアイテムを精査して、再挑戦したいです!
ほうみの使用した戦士は手札が4枚で、前回使用した魔法使いは手札が6枚。
魔法使いは賢いので選択肢が多い。
でもモンスターからダメージを負う時、戦士は最大4で済むところ魔法使いは最大6食らってしまう可能性がある。
魔法使いが非力な感じをうまく表現できてるなーと思いましたし、
骸骨系のモンスターには刺突系の武器の場合、成功判定難易度が上がる、など、
あまり複雑すぎないシステムで物語を立体的に感じるようになっています。
負けたけど面白かった!
これでキャラクターの成長要素もあるのだからたまらないですね!
プレイアビリティ的な気づきとしては
知っている人にとっては当たり前だと思うのですが私のような初心者に向けて。
装備か定まってくると、振るダイスは決まってきます。
そうすると、毎回確認して選ぶのが面倒です。
ずっと握っていたくなります。
でも基本セットには各ダイス1個ずつしかついていません。
みんなで回さざるを得ません。
だから多面体ダイスセットを購入すると決めました。
アイテムでダイスを追加するときも、ダイスを2回振るよりも
1回で振りたいですしね。
思えば、デッキの底に中ボスを発見した時点で、一度モンスター討伐に失敗or回避すれば、デッキがシャッフルされてもっと早く遭遇できたでしょう。
そんな風にプレイヤーも成長していくのですね。
テレビゲームのRPG好きならかなりおススメです。
拡張も楽しみです。