デジャブ
とてもよくできたアクションメモリーゲーム。
ざっくりルール
いろんな品物のタイルを広げます。
品物の描かれたカードがめくられていきます。
カードの内容はすべての品物が2つずつになるように描かれています。
その品物が出るのが2回目だなと思ったら早い者勝ちでゲットします。何が出たかを覚えていて一番取れた人が勝利。
どうやってその品物が2回目だったとジャッジするのか?
タイルを取った瞬間はその品物が2回目だったかどうかジャッジしません。
今まで出たカードを確認、とかそんな野暮ったいことはしません。
確認はしません
ゲームを普通に続ける。
しかし!すでに取られた品物のカードが出てきたら、さっき取った品物は2回目でなかったということで、そこで初めてお手つきとなり、取っていたプレイヤーは脱落になります。
そこから先は参加できません。裏を返せば、間違えたとしても2回目ではなかったことが証明されるまではゲームに残れるということ。それまで取ったタイルも手元に残るので最後に点数は入ります。
ちなみに品物タイルはどのタイミングでとってもいいのです。めくられたカードに描いてない品物タイルもとっていい。「いや後から思い出せばアレは出てたなー」って感じで。
ということは取った品物タイルのカードがめくられるまではゲームに残れるのだから、記憶に自信がなくてもどんどん取ればいいということになる。むしろ出てなくてもどんどん取っちゃえばいいじゃん。出てきてもペナルティはその後ゲームに参加できないだけなんだから取った分のポイントは入るし。
そんなプレイを絶対にさせない素晴らしいルールがあります。
初めにカードを3枚抜く。つまりゲーム中1回しか出てこない品物が3~9個ある。
山札が切れたゲーム終了時にこの3枚をオープンして確認する。
もしも、この3枚の中にある品物を取ってしまっているプレイヤーがいたら何枚取っていようと0点!負け確定!
このルールが効いていて、勘で取るのはあまりにリスキー。
無謀なチャレンジができないようになっているのです。
感想
お手つきのルールが切れ味抜群。
エガッタ!のレビューではアクションゲームの判定の大切さとか、ルールが大事みたいなこと書きましたけど、デジャブは100点。
ジャッジもルールもあいまいな所がなくてすっごい面白いです。
2回目に出たものを取るっていうアイデアは月並みだと思うけど、正解の確認方法とお手つきペナルティのルール設定はシンプルだけどよくできてます。
記憶力が大事なゲームですけどそれだけじゃないです。
2回目に出たものをとるっていう単純なゲームに見えて、実は脳内ではけっこう複雑な損得計算をしています。
たとえば、
ゲーム序盤
はっきり覚えていたら取りますね。
同じくゲーム序盤
微妙な覚え具合だと
序盤で抜けるわけには行かない→やめとこう、となります。
それがデッキの少なくなったゲーム終盤になると
つまり同じ位の記憶の残り具合でも序盤か終盤かで取るかどうか決めることがあるということ。
色々な要素を掛け合わせて瞬間的に計算してるんですね。
要素の例①序盤、中盤、終盤での得点できるチャンス量の違いがある。
要素の例②脳内でも記憶のグラデーションがある。
要素の例③記憶のグラデーションに0点のリスクを回避するために取れないラインがある。
そういう色んな要素を掛け合わせた損得計算をして、リスクを取るか取らないか、タイルを取るか取らないかをパッと決定してるんだと思います。
プレイ中は意識してないけど。
ちなみにこらえ性のないタイ太郎はこのゲームが弱いので、ほうみはこのゲーム好きです笑
2人でも楽しい名作です。みんなでやってももちろん面白い。おススメです。