銀河をまたにかけて販路を開拓せよ「金星の商人」ボードゲームレビュー

金星の商人
金星の商人 パッケージ

銀河をまたにかける商人になって、荷物を届けたり、宇宙港のオーナーになったり、旅客を送ったり、過去の遺物を拾ったりしながら、2000G稼ぎ出した人が勝ちというゲーム。

90分から120分級のピックアンドデリバリー。
家にあるのは新版でスタンダードルールという新しいルールでも遊べますが、うちではもっぱらクラシックルールで遊んでいます。
やることはシンプル。宇宙を駆け回って惑星に立ち寄って品物を仕入れ、それを欲しがる惑星に届けるだけ。

金星の商人 ボードゲーム イラスト
ある星で商品を仕入れて・・・
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それを欲しがる星に持っていって売る。またそこで仕入れて・・・を繰り返します。

ボード全景はこんな感じ。↓
金星の商人 

宇宙人の絵が描いてあるところが惑星。

金星の商人 ボードゲーム イラスト
真ん中左あたりがスタート地点

このボードが絶妙に設計されていて、
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ある三叉路は上から下の方向は行きやすいが、下から上は戻りづらい。戻れなくないが低確率。装備を整えれば通りやすくなる。
みたいな分岐が、いたるところにあって、ある惑星からある惑星へのアクセスのしやすさに大きなばらつきが生まれるようになっています。

さらに、この宇宙の現在の経済の中心地は左側らしくて、
かつての中心地、今は廃れつつある右側は行きづらくなっていたりします。(宇宙史を感じることができる設定ですね!)

しかも毎回タイルでランダムに置かれるワープ航路がゲームごとの大きな違いを生みます。

このボード上に全14種族がランダムに置かれていきます。どこに何が住んでいるのか、到着しないとわからない。未知なる宇宙にワクワク。
金星の商人 ボードゲーム イラスト

ほうみ、タイ太郎二人で初めてプレイしたとき、3つ目の惑星に住む種族が明らかになった時点で、気づきました。
なにこれスゴイ面白い。

その時の頭の中を解説するとこんなかんじ。

金星の商人 ボードゲーム イラスト
スタート

近場の惑星に行ってみます。種族Aが住んでいました。Aが売っている品物があります。
とりあえず買います。Aの品物を買い取ってくれるのはB、C、Dの種族です。どこに住んでいるかまだ分かりません。

金星の商人 ボードゲーム イラスト
とりあえず買っとくか

積んだまま近くの別の惑星にとりあえず向かいます。
住んでいたのは種族Gでした。残念。ただ、種族Gの売っている品物は種族Aが買ってくれるのです!
これはチャンス。まだ船倉が一つ空いていますので、この品物を仕入れて来た道を戻って、種族Aに売って利ザヤを稼ごうと計画します。行ったり来たりしてみようかな。
金星の商人 ボードゲーム イラスト
そうこうしているうちに、もう一人のプレイヤ―が赤い惑星に到達しました。
そこに住んでいた種族はD!Dの品物はGが買ってくれるのです。
ということはDをGに売り、そこで買ったGをAに売り、またそこで買ったAをDに売る…という3角貿易航路が完成するではありませんか!

そうなってくると、頭の中にいろいろな作戦が浮かびます。

金星の商人 ボードゲーム イラスト
いっぱい積めるのを買っちゃうか。積載量は少ないけど早いのを買っちゃうか。

しばらくは3角航路で資金を稼ぐか。
利ザヤを溜めれば2商品ずつ買って売ることもできるぞ。
大きめの船に乗り換えて、3商品ずつ運ぼうか。
それとも早い船で小回り良く回るか。

もしくはこう考えてもいい。
金星の商人 ボードゲーム イラスト
D⇒Gが通りづらくて効率が悪いので、もっと足を延ばして、より良い販路を開拓するか。
デポジー狙いで新たな惑星を開拓するか。

銀河をまたにかけて販路を開拓せよ「金星の商人」ボードゲームレビュー
「きてくれてありがとうね」「あざす!」

デポジーは、桃鉄の地元の援助金みたいなもので、はじめてその種族を発見したプレイヤーにはその惑星だけで使える貨幣がもらえるのです。
序盤はかなり少ない資金しかありませんので、このデポジーはとても役に立ちます。

何この自由感!超楽しい!

 

ボード上の物品の数管理のシステムがよくできていて、
例えば品物Aが売られると、ブラックボックスに入れられ、代わりにタイルが一枚ブラックボックスから出てきます。
金星の商人 ボードゲーム イラスト
中には、
特定の星から、特定の星へ運んでもらうことを待っている乗客タイルや
特定の星で需要が高まって、より高く商品を買い取ってくれることを示す需要タイル
今まで売れた商品タイルが入っています。

なので、一度売れた商品がいつ入荷するかはランダム。
つまり、たとえ効率的な3角貿易ができるルートが構築されて、皆がそこに集中したとしても、
自然と商品の数がなくなり、他のルートを開拓せざるを得ないようになっているのです。
だんだんと他の惑星にも、より儲かる需要タイルがたまっていきますので、新たな開拓を促すようなシステムになっています。

宇宙港というルールもあって、通常、商品の積み下ろしは、惑星に到着したそのターンでは1個のみしかできないのですが、
プレイヤーによって建造される宇宙港では、到着したターンに複数の売買ができます。
金星の商人 ボードゲーム イラスト
そこでの売買は取引額の10%が宇宙港を建造したプレイヤーにキックバックされるので、ルート上でよく使われる惑星には、港を建造すると、不労所得ウハウハ。

その惑星にある商品の在庫数、惑星間の移動のしやすさ、ルートの効率性、自分の船の種類、船の装備、宇宙港を建造するかetc…

そんな変数を頭の中でみんなそろばんをハジきながら、もっとも稼げるであろうルートを選択して事業を展開します。
銀河をまたにかけて販路を開拓せよ「金星の商人」ボードゲームレビュー

そして決められた資産に到達したプレイヤーが勝者です。

ナビゲーター」のときにも書いたんですけど、変動する相場があるゲームは、「自分でやっている感」が味わえて楽しいんです。究極的に効率のいい三角形が発見されて、皆集まるんだけど、在庫が減ってきて、また他の惑星の商品要請が高まってきて、だんだんとその航路の価値が下がり、それぞれのプレイヤーが新しい販路の開拓を自ら選択していく。ゲームシステムにそうせよって命令されてるわけじゃないのに自然にそうなっていく。そんな瞬間、まるでそれぞれが企業の経営を握っているような感覚が味わえます。

長いプレイ時間がネックですが、どこかでぜひ遊んでほしいゲーム。ルールも基本はシンプルで相場観もそこまでシビアじゃないので初心者とも楽しめる名作です。

セットアップの面倒くささもこのゲームの特徴ですが、
片づけるときに、小さめジップロックに種族ごとに種族カードと、商品、宇宙港タイルを小分けしておくと、次が楽です。
金星の商人
カードを並べてゲームを始めて、明らかになった種族からジップロックから出せばいいだけ。
展開によっては2種族くらいは最後まで明らかにならずに終わることもあるので、おすすめの収納です。

ピックアンドデリバリーということですごい楽しみにしている「レイルウェイズオブニッポン」。なかなか新しいゲームを開ける時間が無くて積んでしまっていますが期待しています。早くプレイしたいです。

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