大航海時代がテーマ。誰かがポルトガルから長崎まで船を進める間での間に、勝利点を一番稼いだ人が勝ちです。
ロンデルリングというデザイナー特有のシステムでアクションを行います。
自分のいるところから3マスまでのアクションが無料。それ以上進むには船を捨てる。
毎回やることにあまり悩まないし、相手の動きも比較的読みやすくなります。
古代という同じデザイナーのゲームにも使われています。
我が家は古代はプレイしたことがあるのでロンデル2回目です。
色々なところで賞賛されるゲーム。以前にネットショップで購入し寝かせていましたが、やってみました。
ざっくりとしたゲーム説明
マップです。
一番先に船コマがそのマスに入った人には、青いチップがもらえます。
マスには植民地タイルがあります。買うと商品を生産します。
植民地は場所によって手に入る商品の種類が違います。
誰かが長崎まで到達したらゲーム終了。
勝利点が高い人が勝者です。
勝利点の稼ぎ方は色々ハショって簡単に言うと
が中心。
探検チップ、植民地はマップ上で手に入れました。
工場、造船所、教会はお金払って建てます。減らないけど労働者も必要。
得点の倍がけしてくれる恩恵タイルは、労働者を減らして手に入れます。
船を進めると船をひとつ捨てなければならず、どんどん船を買う必要があります。
労働者も船もお金で買います。
(造船所、教会が建っているとそれらが安くなります。)
ということで、労働者、船、建物、植民地、何を手に入れるにもお金が大事です。
お金を稼ぐには、植民地と工場を使います。
プレイヤーは3つの商品それぞれに、植民地と工場を手に入れていきます。
そして、植民地の数だけ「売却」、工場の数だけ「加工」ができます。
1回のアクションで、3つの商品についてどちらかができます。
価格の変動にこのチャートが使われます。
コマの位置で商品の売却時の価格がわかり、一番右の赤い部分を参照すれば加工時の値段がわかるようになっています。
砂糖が3つ「売却」されると1つ60だった価格は40に下がります。
ただし、砂糖を「加工」する価格は40に上がります。
砂糖の原料が大量に売却されて、在庫がだぶつけば、砂糖自体の価格は下がる。
砂糖が加工されて、在庫が減っていけば、また砂糖自体の価格が上がるイメージでしょう。
売却と加工をうまく使ってお金を稼ぎます。
感想
早い者勝ちの要素がいたるところにあって優先順位にいつも知恵を絞らされ続けるゲームです。
恩恵タイルは早い者勝ち。
探検チップは早い者勝ち。
植民地タイルは早い者勝ち。早く買ったほうが安い。
建物も数に限りがあるし、後になるほど値段が高くなるので早い者勝ち。
商品が価値が高い内に売り抜けるのも早い者勝ち。
それぞれの要素が無駄なく、絡み合って、テーマとも調和していて、プレイしていて充足感のあるゲームです。
特に好きなのはここ。
先述したとおり、香辛料の植民地は中盤以降でないと買えないんですね。工場は建てれるけど。植民地を持っていないと「売却」ができない。
なのでみんな、砂糖、黄金の「売却」「加工」のついでに香辛料は「加工」ばっかりやるんですよ。
そうすると、香辛料の原料「売却」の価値がめちゃめちゃ上がっていく。
「じゃあ船を進めて香辛料の植民地手に入るマスまで探検しようか」ってなってくる。
このゲームデザインがなんかとても好きです。
こういう変動する相場システムがあるゲームで味わえる感覚が好きです。
自分でやっている感。
ゲームに直接「船をすすめなさい」って言われてるわけじゃないんですよ。
でも、相場の様子がそうした方がメリットのある状況を作りだして、
自分の判断で船を進めるプレイヤーが出てくる。
結局はゲームデザインどおりの行動なんだけど、そこはうまく隠されてて、
自分で判断した!自分でやっている!というのが味わえるようになっている。
しかも、ナヴェガトールはそうやって導かれた行動の先がゲームの終了条件になっている。
このゲームは本当にすごいと思います。
金星の商人でも同じ「やっている」感覚を味わえるんですよね。
共通点を探したら、変動相場システムなんだなーと今回気づきました。
2人プレイでもとっても面白いです。
ぜひ遊んでほしいタイトルです。