「ユグドラシル年代記(Yggdrasil Chronicles)」が発売されるって!同じ作者の旧作「ユグドラシル」をボードゲームレビュー

ユグドラシル

ユグドラシル

北欧神話テーマの1~6人の協力ゲーム。2人なら60分くらい。

 

この冬、発売を控える「ユグドラシル年代記」。

作者はセドリック・ルフェーヴル。

「ユグドラシル」は2011年に彼が発表した同じ北欧神話テーマの作品。

今回は、旧作をチェック!ということで。

※以下のレビューは「 ユグドラシル年代記」ではなく「ユグドラシル」なので注意してね!

 

ざっくりルール

ユグドラシル
縦長のボード

 

協力ゲーム。

プレイヤーは神々のひとりを担当。

ユグドラシル

 

悪の軍勢が宇宙樹ユグドラシルに攻め込むのを防ぐことが出来れば勝利。

 

これが守るべきユグドラシル。7スペースある。

ユグドラシル

ここに敵ボスキャラを示すカウンターが6つ並ぶ。

 

各プレイヤーは自分のターンに敵デッキから1枚カードをオープン。

そこに書かれた敵ボスキャラが一歩進む。

「ユグドラシル年代記(Yggdrasil Chronicles)」が発売されるって!同じ作者の旧作「ユグドラシル」をボードゲームレビュー

 どんどんせめて来る敵!

ユグドラシル

 

 プレイヤーの敗北条件

5個以上の敵カウンターが3歩目の線を越えた。

3個以上の敵カウンターが5歩目の線を越えた。

1個以上の敵カウンターが7歩目の線を越えた

状態でターン終了を迎えたら負け!

ユグドラシル

 

この3パターンの敗北システム最高じゃないですか?

 

 

「あーもう4体まではしょうがない!でもこの一匹は絶対こさせちゃダメ!」とか

ユグドラシル

 

 

 

「次のドローこいつだったら終わり…お願い!」とか

ユグドラシル

  

分かりやすいし、熱い場面やジレンマがすぐにイメージできて、このルール聞いた瞬間からワクワクしました。テーマともぴったり。個人的に超ツボ。

 

敵デッキが尽きるまで、耐え切れば勝ち。

 

 

敵が進んだあと、手番プレイヤーは3アクションできる。

 

 

メインアクションは敵を押し戻す攻撃アクション。

 

攻撃はこんな風に行う。

  

 

  

まず、所持している武器の数値を足す!

ユグドラシル

 

 

 

 

次に、神々の戦いを手伝ってくれるヴァイキングを何人連れて行くか決める!

ヴァイキングチップは使ったら捨て場に行ってしまう使い捨てリソース。

ユグドラシル

 

 

 

 

そしてダイスロール!

ダイスの最高値は3。3分の1で0が出る。荒波仕様。

期待値はたったの1.16。

ユグドラシル
力の入るダイスロール

 

 

  

 

その合計で対戦。ボス敵の戦力は、そのボスにどこまで深く攻め込まれているかで変わる。

同数ならプレイヤーの勝利。未満なら負け!

ユグドラシル

 

 

 

 

もしも、数値が足りなければ、エルフチップを使用することで数値を1ずつ足すことができる。

ユグドラシル

ダイスロールの結果を見て後出しで使えるエルフ。

こんなに便利なチップが簡単に手に入るわけありません。とても貴重。

 

 

 

 

同数以上なら押し戻し成功!

ユグドラシル

 

 

 

この押し戻しバトルがメインアクション。

他はそれをサポートするアクションです。

 

 

 

アクション②武器を手に入れる

ユグドラシル

永続的に戦闘数値を+1してくれる武器をドワーフからもらう。

武器は6種類あり、それぞれ特定のボスにしか使えない。

だんだんと、このボスキャラは私担当ね!みたいになっていく仕組み。

+3までレベルが上がる。

「ユグドラシル年代記(Yggdrasil Chronicles)」が発売されるって!同じ作者の旧作「ユグドラシル」をボードゲームレビュー
武器をもらいに訪ねるドワーフの鍛冶場

 

 

 

  

アクション③ヴァイキングチップを増やす。

使った分だけ戦闘数値に足されるヴァイキングチップ。

ユグドラシル

4種類のバッグのひとつから3つチップを引いてヴァイキングを引いた数だけ補充できる。

バッグの中には邪魔者の炎巨人のチップも入っていて、炎巨人を引いてしまうとその分ヴァイキングが手に入らない。ヒキが悪ければ3つとも炎巨人なんてことも珍しくない。しかも引かれた炎巨人は同じ袋の中に戻っていく。減らない。うざーーー!

ユグドラシル

4種類のバッグはヴァイキングと炎巨人の割合が違う。4つの島っていう設定。

ユグドラシル
ワルキューレのいる場所の袋から引く。

一番ヴァイキングを引きやすい黒バッグに到達するには4ターンかかる。

 

 

 

 

アクション④エルフチップ取る。

ダイスロール後に数値に足せる保険的存在エルフチップ。

非常に便利だけど一度に1枚しか取れない。

ユグドラシル

 

 

 

 

アクション⑤使用済みヴァイキングチップを捨て場から5枚、どれかの袋に戻す。

「ユグドラシル年代記(Yggdrasil Chronicles)」が発売されるって!同じ作者の旧作「ユグドラシル」をボードゲームレビュー
ヴァイキングの魂を任意のバッグに補充

 

 

 

 

アクション⑦ヴァイキングバッグのクリーンアップ。

ユグドラシル

どれかの袋から5枚チップを引いて、炎巨人は除去。ヴァイキングチップは戻す。地味だけどこういう地ならし的アクションが大事。

 

 

 

 

あとは、他のプレイヤーとチップを分け合ったり、便利なワザが使えるゲージを溜めたり。

ユグドラシル
とれるアクションは全てボード上に示されている

 

 

 

 

プレイヤー側の神々キャラにも特性あり。

ユグドラシル

戦闘ダイスに常に+1、とか

4回アクションできる、とか、

敵ボスカード2枚引いて1枚選択、1枚はデッキ下移動できる、とか。

 

 

 

 

こうしたキャラの能力とアクションを駆使して、敵の侵攻をデッキ切れまで食い止めれば勝利!

ユグドラシル
 

 

 

 

感想

 

システムと世界観が非常にマッチしているので没入感あります。 

 

そして、このゲームの最大の魅力は敵キャラの個性。

敵キャラは移動するたびに特殊能力を発動してくるんだけど

その効果がキャラも立ってるし、システムにもうまくからみ合ってて

絶妙の組み合わせなのです。

 

~ユグドラシル敵図鑑~

 

ヘル

死の女神ヘル。こちらの生命線であるヴァイキングをランダムで袋から抜いて捨て場に送ってしまいます。侵攻具合によって1~3枚。

ユグドラシル

 

 

 

スルト

炎巨人の親玉っぽい雰囲気のスルト。動くたびに、炎巨人チップをランダムの袋に入れてきます。侵攻具合によって1~3枚。こいつに働かれると巡りめぐって全ての戦闘の成功率が下がってします。

ユグドラシル

 

 

 

ヨルムンガンド

海にいる巨大な毒蛇。ヴァイキングを引く袋のひとつを封鎖してきます。

ユグドラシル
ユグドラシル
青の島が藻屑に変えられたところ。
こうなるともう一回ヨルムンガンドが出て違う島に移動するまで青バッグからは引けない。

ヴァイキングをたくさん補充した袋が封鎖されると大変!

そうなると早く、どいてほしくて「ヨルムンガンド出て!」って願うときもあります。

奥の島まで進んだワルキューレがスタート地点に戻ってしまうといういやらしい効果もあります。

 

 

 

ロキ

元は神側だった反逆者。こいつが動くと1~3枚の雑魚キャラ(巨人)が、デッキからめくられます。

ユグドラシル

巨人はプレイヤーキャラの特殊能力の無効化、ダイスロールの禁止、巨人やボスキャラの戦闘力+1など、とにかくこちらに不利な状況を作り出してきます。早めに除去しなければなりません。巨人の除去にアクションとヴァイキングを割かれるのが鬱陶しい。

ユグドラシル
戦力3。有効な武器がないのが地味に面倒なやつらである

 

 

 

ニーズホッグ

ユグドラシルの根をかじる蛇。動くと同時に一番最後尾の敵ボスキャラを一歩動かす効果をもっています。ニーズホッグ自身が一番後ろだった場合、2歩動きます。くっついてきた敵の能力は発動されませんが、一気に状況を悪化させる力を秘めたキャラです。

ユグドラシル
あ、次ニーズホッグだったら負けだ、っていうときあります。

 

 

 

フェンリル

狼の姿をした巨大な怪物。フェンリルが前進したら、アクションを消費して特定の出目を出すまで、通常のアクションを行えません。

ユグドラシル

必要な出目はフェンリルの侵攻度により3段階。最高レベルでは3分の1の出目を出すまで、他のアクションは取れなくなります。もし3アクションのダイスロールで失敗した場合、フェンリルを引いたプレイヤーの次のプレイヤーの手番までも効果が続き、解除の出目を出すまで他のアクションは取れなくなってしまいます。

 

 

 

これらの敵の波状攻撃を耐えぬくのがつらいけど楽しい!

 

協力ゲームって

パンデミックのウイルスだったり

火災系ゲームの炎だったり

島が水に沈むことだったり

ザゲームにおける数字ならべだったり

対する相手は無個性なことが多いですよね。

 

敵に個性を持たせたものでも

ランダムにボスを決めたり

シナリオを替えたりすることで

ゲーム毎に違った味で遊べるようなのはあるけど

複数同時ボス!みたいなのってあんまりないです。

 

 

ユグドラシルにあるのは

ゲームシステムにがっつりうまくからんだ

個性豊かな6体ものボスが

1ゲーム中に同時に襲い掛かってくる!っていうカオス感。

これはこのゲームでしか味わえない魅力。

 

 

 

たとえばパンデミックのウイルスに個性をつけるとして…

赤はこんな効果… 青にはこんな効果…って感じで

どんな効果がいいんでしょう?

可能性が広すぎて、何がベストか、なかなか思いつかないですよね。

 

登場する一人ひとりの敵にシステムにマッチした個性を持たせて

かつ、ゲームとしての統一感を出す組み合わせってむずかしい。

ユグドラシルはそれに成功した作品なんじゃないかと思います。

 

 

少し物足りない点を上げるなら、展開が案外ワンパターンなこと。

このゲーム、安定して勝つには、ヴァイキング袋のシビアなバッグビルディングが必須。

目指すべき方向がいつも一緒なのはワンパターンといえなくもないです。

 

人と協力してバッグビルディングするのは、まあけっこう新鮮ではあるんですけどね。

 

そんな「オルレアン」とかの名作エッセンスもほのかに感じられる協力ゲーム「ユグドラシル」。

 

我が家は好きで、紹介したかったんだけど

世間的には定番ゲームではないし

すでに手に入りづらくなってるっぽいし

「ニーズがないかな・・・」と

なかなか触れられずにいました。

 

今回、同じ作者の「 ユグドラシル年代記」が発売されるってことで

かこつけて紹介してみました。

 

どこかのカフェの棚で見かけたら遊んでみてください。

「ユグドラシル年代記(Yggdrasil Chronicles)」が発売されるって!同じ作者の旧作「ユグドラシル」をボードゲームレビュー

 

「ユグドラシル年代記」はどうなんでしょう。

より、原作を感じられる作りになっているみたいですね。

立体ボードってことはニーズホッグが下層の根で大暴れしたりするのかな…

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