水族館を作るボードゲーム「アクアレット」レビュー

水族館を作るボードゲーム「アクアレット」レビュー

5人まで遊べて30分くらいで終わる便利なゲーム。

10年ぶりくらいに八景島シーパラダイス行きまして。

イルカショーでBGMとして使われていたMrs. GREEN APPLEの『僕のこと』という曲。

それまで存在を知らなかった曲ですが

曲自体もとても良い上に

その時のイルカショーの感動とあいまって、ハマりまくっています。

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この水族館熱が冷めないうちに遊びたくなって引っ張り出したのが

今回紹介する「アクアレット」。

なんかパパッと遊べそうな見た目の割に

説明書を見ると

従業員らへんのルールが面倒くさそうで寝かせていたゲーム。

やってみたら

もっと早く遊べばよかったと思える良作でした。

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ざっくりルール

名作カードゲーム「コロレット」のボードゲームバージョン。

コロレットのルールはこちら

今回は水生動物のタイルを引いて水族館を作っていくのがテーマ。

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思わず掴みたくなる木製のリッチなタイル置き場(運搬用トラックという設定)が人数分並ぶ。

タイルを引いてそのどれかに置くか

どれかを取ってそのラウンドは抜けるか

を繰り返す。

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丸いのはお金

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お金は足された要素の一つ。

ワンアクション使って、個人ボードを拡張したり、いらないタイルを処分したり

色々つかいみちがある。

取ったタイルは個人ボードに配置する。

水族館を作るボードゲーム「アクアレット」レビュー
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違う種類の動物はタテヨコで隣接して置けない。(斜めに触れるのはOK)

初期ボードには3種類までしか動物は置けない。

そのルールに照らして置けない動物は左の倉庫に保管。ゲーム終了時減点になる。

すぐに手狭になるので追加ボードを購入して拡張する。

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正方形は2ドルの大きい拡張。置ける動物を1種類増やせる。
かぎ型は1ドルの小さい拡張。ただスペースを増やすだけ。

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拡張したとてタイルはどちらも絶妙に使いづらい形。

基本的にゲーム中は、こういう

物理的な制限

・スペースの有効活用問題

っていうコロレットカードゲームにはなかった

ボードならではの問題に終始悩まされる。

それは苦しいけど、とても楽しい体験。

コロレットでは同じカードを集めると得点が指数関数的に伸びたけど

アクアレットではゲーム終了時、動物タイルはすべて1枚1点にしかならない。

3人プレイでは、終了時、獲得する動物タイルは大体17枚~22枚前後。

あまり差がつかない。

どこで差がつくのかというと

この従業員コマ。

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アクアレットで、同じ動物を多く集める理由の一つは

同じ動物を5匹集めると従業員コマを1つもらえるから。

(10匹集めると、さらにもう1人もらえる。ちなみに3匹、6匹、9匹の3の倍数ではお金が1ドルもらえる。)

この従業員の使い方で大きな得点差が生まれる。

使い方は4つある。(この4つの使い方をビギナーと共有するのが億劫で遊ぶ機会がなかった。でもやってみたらなんてことなかったです。)

①チケットブースに配置。

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ゲーム終了時、お金が点数に変わる。2人配置すれば2倍。

ここに配置しようと想定している人はお金を集めまくり、できるだけお金を使わないようにする。

②飼育小屋に配置

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魚マーク(カメの左上)のついている動物の数分、追加で得点できる。2人配置すれば2倍。

ここに配置しようとしている人は、初めから魚マーク付きのタイルを集める。

というより前半に魚マーク付きタイルをけっこう集められた人がこの作戦を取る。

③トレーナーとしてボード上の空いたスペースに配置。

(『僕のこと』が思わず脳内に流れる。無意識にやりたがってしまいがちな作戦)

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芸を仕込めるシャチ、イルカ、アシカの3種とタテヨコナナメで隣接して置くとその分得点。(ただし赤いイナヅマがついた動物は気性が荒く得点化できない)

写真の図なら、上の従業員コマは4点。下のコマは5点になる。

トレーナーとして配置しようとしている人は、シャチイルカアシカを集める。

トレーナーの最終的な配置場所の計画性も大事。イナヅマ動物は悩みの種。できるだけ同じ動物を集めて、従業員やお金をもらいたいから引き取りがちになるけど、タイミングによってすごい邪魔。(同じ動物は離して置くことができない。動物タイルは同じ動物タイルにタテヨコでくっつくところにしか配置できない。ので、獲得したタイミングによってトレーナーの得点源をつぶす位置に置かざるを得ないときがある)

おまけ;倉庫に置くと、マイナス点を半分にしてくれる。

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これらのどれかに特化して、もしくは組み合わせて

それぞれの作戦が決まる。

(魚マークいっぱい集めるぞー!とか、とにかくお金!とか、イルカアシカシャチ集めるぞ!とか…)

それを邪魔したり、されたり。

人と作戦がかぶると、ほしい動物が集まりづらくなっちゃうから

できるだけ独自路線行こうとしたり。

そんな30分。

感想

このゲームで味わえるのは

スタンプカードがたまって特典を受けられるあの達成感。

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同じ動物タイルを

がんばって3つ集めて1ドルもらって

さらにがんばって5つ集めて従業員もらって

6つ集めてもう1ドルもらって

9つ集めてもう1ドルもらって

10集めればさらに従業員タイルがもう1個もらえる!という

この「がんばってためて受け取れるごほうび」

本能的なよろこびを感じます。

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♂♀タイルのペアが作れて、もう1枚追加で子供タイルがもらえたり

一度に2枚のタイルが乗ったトラックを取れたりしたときは

ポイント倍増デーでいつもはひとつずつのスタンプが

ダブルでおトクにもらえたときのような快感

ボードの空きスペース問題や

いらない動物問題などの

ちょうどいいくらいの負荷を解決しながら行う

スタンプあつめの本能的楽しさ

というところが魅力です。

コロレットとはかなり違う感じのゲームに仕上がっています。

時間もルールの重さもちょうどいいです。

どこかで見かけたら遊んでみてください。

水族館行った後に遊ぶと

自分のボードに並ぶ水槽に愛着がわきますよ。

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