ドミニオンみたいなデッキビルディング。宇宙帝国の支配者になって最も高い点数を目指す。私たち夫婦は結構好きな作品。一時期、毎日やっていました。
ざっくり説明
デッキビルディングなので、自分専用のデッキがあります。そこから5枚引いて手札。
手番が来たらやることは2つ。「アクション」と「任務」。
「アクション」は、手札から1枚のみ、カードを使用して行動する。大抵の効果は、後述の任務よりも弱い効果。
「任務」は、共通の場に置かれた5種類のカードから1枚をドローして行動。
その際、手札に同じカードを所持していたら、同時に出して効果を高めることができるので、「アクション」のときより効果は強め。
ただし、「任務」は他のプレイヤーも手札内に同じカードを持っていたら、カードを出して同じ任務にのっかることができます。のっからなかったプレイヤーは1枚手札を増やせる。
任務の効果を解決したら、このターンで共通の場から選んだカードと、手札から追加したカードと、手札の中のいらないカードを自分専用のカード捨て場に捨てて、5枚になるまでドローして手番終了。山札がなくなったら捨て札をシャッフルして新しい山札にします。
なのでドミニオンよろしく、自分の戦略に合わせてデッキを最適化していかないといけないし、他のプレイヤーに乗っかりたかったら相手のデッキ構成も視野に入れないといけません。
宇宙皇帝になることを銘打っている作品ではありますが、プレイヤー間で戦闘は行われません。勝利点で勝敗を決します。
勝利点の稼ぎ方は大きく分けて2つ。
①星カードをゲットして星自体の勝利点を獲得
②星カードの上に資源を生産して、勝利点と交換
共通の場のカードが1山(2人プレイ時)か2山なくなるか、貿易による勝利点がストックからなくなったらゲーム終了。
軍事特化でガンガン武力で星を手に入れていくか、入植特化で星を手に入れつつ、生産貿易でも勝利点ゲットしていくか、星を手に入れるのを適度なところでストップして生産貿易特化で稼ぐか、その3パターンの勝ち筋が多いような気がします。
感想
任務の乗っかりの部分で他プレイヤーとのからみが生まれる本作ですが、私たち的に熱さを感じるのは、「探査」任務の乗っかり。
探査任務は星カードを山札からドローすることができます。(ドローしてきた星は「軍事」か「入植」でゲットしないと点数になりません。)探査しないと何も始まりませんが、できることなら、みんな自分の手番は他の事に使いたいと考えているので、「早く誰か探査してくれないかなー」とうかがいあう状況が多発します。
ただ、探査任務は手番プレイヤー以外は、(拠出したカードの枚数-1枚)の星カードしか引けません。なので0~1枚しか手札になかったプレイヤーは、探査に参加できず、おいてけぼりをくらうことになります。
この「まだ、宇宙船の準備できてないんだけど!」感が、なんかとてもいいですね。
「え?!」
また、探査船が発見してくる星カードにも個性がありまして、手札を1枚増やす星、生産拠点が2倍の星、軍事戦略、入植戦略、生産貿易戦略にとても役立つ星、星自体の点数は高いが特殊効果はなく、正直序盤はいらないハズレの星…etc。何を引いてくるかは運。ただ、探査カードをたくさん出せばその分星カードを引くことができ、その中から1枚選べるので、自分の戦略に適した星を手に入れて、発展の方向を安定させることができます。
問題は2枚拠出で乗っかって、1枚しか星カードを取ってこれないときですね。完全にヒキです。
それでも望みどおりの星を見つけてきたときなんかは
「スゲー!名パイロット乗ってた♪」とか
4枚費やして、クズカードばかりなら
「探査団役立たず過ぎるでしょ!」とか
さまざまなドラマが生まれます。
妄想しながら、わいわいやるのがとても楽しいですね。
星の中には、ずっと探査カードや軍事カードなどを1枚持っていることになる強力な星もあります。そんな自分の手中におさめた星の違いや、研究によってゲットできる特殊カードの違いでゲームごとの差異が生まれます。
場のカードが1山or2山なくなったら終わりなので、同じ戦略をとる人がいると、割とすぐ終わります。2人なら30分で回せるケースも多々あって、手軽にできるのも我が家では人気の理由のひとつ。
他のプレイヤーに乗っかれず、一人違う戦略をとっても、勝てることもあったりしてなかなか面白いゲームです。絶妙のタイミングで、星の開拓から生産貿易にシフトできたときなんか、とても気持ちいい。でも、システムが伝わりづらい(このレビューも相当アバウト)のと、地味なコンポーネント、試遊できる環境もなかったので、私も買うとき迷いましたが、チャレンジしてみてよかったゲームです。