ノッティンガム
セットコレクションベースのカードゲーム。ながーく積んでいたけど、プレイしてみました。3-7人。30分くらい。
ざっくりルール
勝利点をかせいだ人が勝ち。
勝利点は、カードを集めて
・3枚セット か
・特殊役 にしてプレイ
することで獲得できる。
カードの集め方は
自分の手番が来たら1枚カードを引いて公開。
選択肢はふたつ。
・そのまま手札に入れるか
・カードの効果ををアクションとして使うか
アクションの効果はこんな感じ。
必要なカードを持ってるひとが分かってるときは個人攻撃系がほしいし、
分からないときは複数人にいらないカードを提示してもらえる7とか13がほしい。
基本は集めてる数字をそのまま引けるのが一番いい。
それ以外なら、アクション時の効果によって、この数字が欲しいなぁっていうのが2~3枚ある。
毎手番のツモでその3分の1くらいの期待度にドキドキします。
いかにムダヅモ少なく得点化できるか、1手1手の進行が大事なゲームだから、望みどおりのカードが引けたときのよろこびが大きいです。
これをくり返してカードを集めます。
セットコレクションだけならよくあるゲームなんだけど、
ノッティンガムをユニークなものにしているのが、こちらのルール。
誰かが得点化したとき、黒ポーンが共通ボードのマスを進む。手札を黒ポーンが進んだマスに書いてある数字以下にしておくと、ボーナスで1枚カードを引ける。
このルールがあるから、手札を少なくしておくのが大事なポイント。
こまめに手札を得点化してたくさんカードを引くのがいいのか。
それとも大きな手を狙ってカードをためるのか。
そんなジレンマがあります。
多い枚数の特殊役の点数は大きいので迷うところです。
23回得点化が起こるか、特殊役が8回得点化されたらゲーム終了。ざっくり。
感想
色々なゲームに王道ルートってありますね。
たとえば麻雀は「ピンフで作って両面待ちでテンパイ」が一応、王道ルートといっていいかと思います。
ゲームの王道は、アガりやすい、勝ちやすい、効率が良いっていう理由で自然にできるもの。したがってもいいし、無視してもいいけど、したがえば多くの場合勝ちやすい。
ノッティンガムはそんな王道ルートを、無理やりルールで決めてみたゲーム。
ボードの数字は前もって決まっています。
それにあわせて手札を調整するのが得です。
全部ボーナス受けた人と、一切受けなかった人の差は手札22枚分。無視できません。
じゃあできるだけボーナスを受けるため、王道ルートをはみ出ないように3枚セットで常にカードを減らしていれば勝てるのかというとそうでもない。
3枚セットばかりだと、1位には届かないことが多いのです。
ローリスクの3枚セットとハイリスクの特殊役の得点差が絶妙。
ヒキがよければ、王道ルート完全無視で手札をがっつりためて、特殊役ねらいで勝てることもあるほど、特殊役の得点設定は破格。
適度に王道ルートに乗りつつも、時々それを無視して手札をためて、大きい役を達成する。そんなタイミングの見極めが大事だったりするのです。
王道ルートを勝手に決めたゲームって、不自然でクソゲーになりそうなにおいがプンプンしませんか?ところが面白いのがノッティンガムのゲームバランスのすごいところ。
用意されたルートにどれだけ乗っかるのか、無視するのか、他のカードゲームにはない独特のハンドリングがなかなか面白くて、「次は違うパターンやってみよう」と何度も遊んでみました。
私みたいに積んでる人がいたらやってみてください。流通当時、ちょっと注目された理由が分かります。