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罠を張って相手をはめるゲーム。ボードはフィレンツェ、ミラノ、ジェノバと、イタリア北部が舞台。2-4人。30-40分くらい。
夫婦でたまに遊びます。
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ざっくりルール
得点を取るゲーム。
これがマップ。
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点数を取るには、まず町に落ちている行き先チケットをひろわないといけない。
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左はサンマリノに落ちていて、これをひろってジェノバに持っていけば7点。
右はフェラーラに落ちていて、これをひろってミラノに持っていけば5点。
自分のコマを動かして
マップに落ちているこのタイルをひろって
タイルに書かれている目的地まで持っていければ点数が入る。
他のプレイヤーは道のどこかに罠を張って、プレイヤーがそこを通れば、行き先チケットを捨てさせることができる。
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罠を出す側はコンパスで道のアルファベットを指して伏せておく。
道には3種類の色がついている。
罠にハマった時に、捨てなければならないチケットの枚数が違う。
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自分の張った罠に手番プレイヤーが引っかかったら「ミレグラツィエ!」と叫ぼう
罠にひっかかったプレイヤーの得点は減らないが、また一からチケットを集めなおさないといけないので、手が遅れる。
罠を成功させたプレイヤーは3点、得点トラックをすすめる。
プレイヤーは自分の手番に5歩進むことができる。
罠があっても、セーフにできる「護衛」を付けることができる。
その場合は4歩しか進めない。
護衛を付けられるのは一か所だけ。確実に通りたいところに使おう。
30点を超えたプレイヤーが勝利。
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2人プレイの時は、1人がコンパスを2つ使う。
感想
待ち伏せゲーってシンプルなものが多いと思うのですが
ミレグラツィエは、ほどよく複雑です。
手番プレイヤーにも、罠を張るプレイヤーにも
自由な選択肢が広がっていて
「どこに賭けるか」だけでなく
「どう賭けるか」ということを考えられるのが楽しいです。
どういうことかっていうと
たとえばルーレットは
「黒か赤か」の2択で2倍ベットのほかに
こんな感じの3分の2ベットとかも
ありますね。
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あと競馬とかも
1位の馬を一点読みで狙うのか
3頭くらいにしぼって、そのうちどれが来てもいいように賭けるのか
目的によっていろいろな賭け方がありますよね。
ミレグラツィエも同じように
何をねらうかによって、いろいろな賭け方ができるんですよ。
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こんな感じで、どういう方針でいくのか、ねらいによって、賭け方を変えられる自由さがあります。
手番プレイヤーも、持っているチケットで、まっすぐ目的地に向かってもいいし、遠回りしてもいい。
あえて全然違う新しいタイルを取りに行ってもいい。
罠を仕掛ける側の思惑を読んで行動します。
ブラフゲーなので、毎日遊べるようなゲームじゃないですけど、たまに遊ぶのは全然楽しい。二人でも楽しい。
これは「ボードゲーム2人でやっている夫婦あるある」かと思うんですけど
一晩のうちに、いくつかゲームを遊んで
運のかたよりもあったりして
どちらかが一方的に連勝しているとき
ちょっと気をつかってあげる、ってあるじゃないですか。
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手を抜くとは違うんだけど
普段だったらやらない、ちょっと非効率かな?くらいの手をしてあげる。
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そうして平和に回る我が家。まあお互いに、こういうときたまにあるよね。
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ただし、ミレグラツィエで、それをやろうとすると
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逆にドンピシャで命中してしまう、ということが起きます。うちでは。
絶不調の相手が、深読みしすぎて、吸い込まれてきてしまうのです。
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気を遣った結果が裏目に…
まあそんな間の悪い事故もありますが
コンパス2個持ちの2人プレイも楽しいので、どこかで遊んでみて下さい。