「レッドドラゴン・イン」のボードゲームレビュー

レッドドラゴンイン 箱

テーマはファンタジー世界の酒場。
戦士や魔術師、ドワーフ、エルフなどの
キャラクターを担当する対戦型のカードゲームです。
酔いが回って倒れるか、お金がなくなるか、
どちらかで脱落します。
最後まで場に残っていた人が勝者です。

このゲームはタイ太郎と2人でもプレイしますし、
友達がうちに来たときにもプレイします。
どちらも楽しいですが
大人数集まったときの方がやはり盛り上がりますね。

レッドドラゴンインプレイの様子

ざっくりルール説明


手番が来たら、手札からいらないカードを捨てて
7枚になるまで引きます。
レッドドラゴンイン 図解
 

 

次に行動フェイズ。


「行動」と書いてあるカードを使います。
レッドドラゴンイン 図解
内容は、相手の体力を減らしたり、
ギャンブルを仕掛けてお金を巻き上げたり、
自分の体力を回復させたりします。

 

 

次に注文フェイズ。

 
お酒デッキから一枚引いて任意のプレイヤーボードの上に置きます。
カードを使って、一気に3枚置くことなども可能です。

 

 
最後に飲酒フェイズ。

 
自分のボードの上のお酒を一枚開いて飲みます。
チェイサーマークがついていると次のお酒も飲まなければなりません。
酩酊度が上がります。
レッドドラゴンイン 図解
↓個人ボードです。
レッドドラゴンイン 図解

それを順番に繰り返して持ち金がなくなるか
体力マーカーと酩酊マーカーが交わったら、脱落です。

 

 

カードには色々な効果があって、
体力を減らされたらカウンターするカードや、
誰かのギャンブルの勝ち金を捨ててしまうカード、
相手のお酒の酩酊度を高くするカード、
酩酊度が高くなったお酒をこっそり捨てるカード、
それを禁止するカードなど
こういったカードを派手に出しあいながら生き残りを決めます。

 

キャラクターごとに決まったデッキを使います。
殴りに強化したキャラ、お金を巻き上げるのに強いキャラ、
守りのキャラ、バランスタイプのキャラなど、

 
個性ある面子で、一回終わっても
「じゃあ次はキャラ変えてやってみよう」と何度も遊びたくなります。
レッドドラゴンイン 図解レッドドラゴンイン 図解
 

 

感想


カードのテキストを読みながらゲームすることが苦でない面子なら
簡単な説明で始めることができます。ルールは理解しやすいと思います。

また、相手を酔い潰すという馬鹿馬鹿しい設定のために
直接攻撃の割りに後腐れなく気軽に楽しめます。
比較するなら
たんば(ミニ)というカードゲームも直接攻撃するタイプのカードゲームでした。
しかしあれは妨害されると
それがたとえトップたたきだったとしても、めちゃくちゃ腹が立つんです。
レッドドラゴンインの場合は
「まあまあもう一杯飲みましょう!」みたいな感じで攻撃するので、
された方もあんまり傷つけられた感がありません。

設定以外にもすばらしい点があって、それはカードの名称。
カードの名前がこのゲームのポップさというか
馬鹿馬鹿しさに一役買っているし
世界観も形作っていて、良くできてるんですよ。
たとえばこちら。

レッドドラゴンイン 図解
ばっくれカード
レッドドラゴンイン 図解
悪いやつですねー
レッドドラゴンイン 図解
友好的な態度が相手を傷つけてしまう悲しいハーフオーガ。全然攻撃的なタイトルじゃないのに一番攻撃力が高い
レッドドラゴンイン 図解
これ一番好き!何があったの笑
レッドドラゴンイン

 

この台詞調のカード名大好き。

 
その瞬間の前後とか、イラストの枠の外の状況とかを想像させられてニヤリ。
すごい文学的なデザインセンスだと思います。

 
雰囲気そのままに翻訳されたカナイセイジさんにも感謝。
このカードのおかげで、みんなそれぞれのキャラクターになりきりつつ、
直接攻撃のシビアさをマイルドにしつつ、
駆け引き、戦略、読み合い、運がいい具合に調和したゲームに興じることができます。
1ゲーム終わったら「もう1回やってみよう!」とすぐになる良いゲームです。
レッドドラゴンイン プレイの様子
1,2それぞれ4キャラクターずつ入っています。
3の販売も控えているということで楽しみです。

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