暗殺現場に居合わせた人になりきるボードゲーム「ワンショット・キル 完全日本語版」レビュー

ワンショットキル

暗殺現場に居合わせた人になりきるボードゲーム「ワンショット・キル 完全日本語版」レビュー

要人暗殺がテーマのゲーム。5-10人。

10分でできる正体隠匿系と聞いて

「10分ってワンナイト人狼くらいじゃん。

それでいてなんだか本格的な雰囲気…楽しいのかな?」

と購入したもの。

目撃証言を集めて未遂事件に終わらせることができるのか?

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ざっくりルール

正体隠匿系ゲーム。

暗殺サイド

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VIPサイドがいる。

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撃たれたら負けの市民、撃たれたら勝ちのオトリもいる。

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カード一枚がそれぞれのプレイヤーに配られて役割が決まる。

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「わたしはちがう」

「あいつがあやしい」だの

なんやかんや話し合って

砂時計で制限時間が来たら狙撃する相手を「せーの」で指さす。

結果は、こんな感じ↓

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実際のゲームの流れ

このゲームの面白みの肝は

ちょっと特殊なカードの配られ方。

これがすべて。

はじめに配られた役割カードを確認する。

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まずスタートプレイヤーが両脇のプレイヤーとカードをシャッフルする。

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次に、シャッフルの中心になったプレイヤーから3番目のプレイヤーを中心に同じことをする。

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そしてまた同じように、シャッフルをくりかえす。

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このようにして、全員が最低1回は両脇のプレイヤーとカードをシャッフルする。

(参加プレイヤーが3の倍数でなければ2回シャッフルするプレイヤーがいる。)

これでできあがるのが

自分の周りのことだけは、なんとな~く情報を持っている、みたいな状況

ここから、3分間の推理フェイズ(短い!)は、こんな感じになる。

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とりあえずみんなの目撃情報をあつめよう!

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錯綜する情報を整理する!けど3分は短い!焦る!

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捜査官は正体をあらわしがち。

自分が狙われることはないから。

VIPさえ撃たれなければいいので

積極的に正体を申告して、情報を集める。

そして短時間で、今回の護衛計画をまとめないといけない。

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砂時計がなくなったら解決フェイズ。

ここからの処理はかっこいい。

まず「3、2、1…」でタイミングを合わせて

誰かに向けて銃を構える。(ゆびをさす)

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そして、マニュアルの通りに決められたセリフを読み上げていく。

「武装していない人は銃を降ろしてください」

捜査官と暗殺者以外は手を降ろす。

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「捜査官は役割カードを公開してください」

捜査官は役割カードを公開する。

「捜査官に撃たれた人は銃を降ろして役割カードを公開してください」

捜査官の射撃が一番早い。もしも暗殺者と指を向け合っていても、捜査官が勝つ。暗殺者の射撃は止められる。

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捜査官カードをめくる瞬間はテンション上がる

「VIPは役割カードを公開してください。あなたは撃たれましたか?」

撃ったのが誰であっても、VIPが撃たれたら、VIPと捜査官は負け。

自分が撃たれようが、VIPが誰かに撃たれていれば、暗殺側の勝利。

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たった3分の超短いゲーム。

感想

正直、正体隠匿系としてはそんなに面白くはないです。

制限時間3分だから、わちゃわちゃしてて、じっくり推理はできません。

せかされながら

限られた情報で誰を信用するのか決めて、指さして

ノリとテンションで1ゲーム終わる、っていうことが多いです。

多数決でBANみたいなシステムじゃないから

暗殺者をみやぶって止める捜査官が主役で

「一般人やることなくね?」みたいなところあるし。

正体隠匿系を期待してた人と遊んで、3回くらいで「もう他のゲーム…」と言われてしまったこともあります。

ただし、個人的には

このゲームはTRPG(テーブルトークロールプレイング)として遊ぶと面白い

と思っています。

勝利のために、ちょっと頭を使う要素がありつつ

それぞれの役割になり切って、3分間の寸劇を楽しむ

って感じ。

自分の周りの限られた状況しか知らない登場人物のようになれるゲーム体験は

複数人視点のクライムサスペンス映画に入り込んでる感じがします。

そういう世界観で遊ぶと市民役も楽しい。

つまり、こういうノリを↓

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それぞれの役になり切って楽しめるメンバー向けです。

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短いゲームだし

ロールプレイングの役割&環境発生装置として

サクッと遊ぶと、いいんじゃないでしょうか。

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