

すぐにルールと肝が理解できて
みんなで盛り上がれる優秀なパーティカードゲームです。
ざっくり説明
設定はヴァンパイア族の長となり、
自分の配下のヴァンパイア(手札)を逃がしきったら勝利。

手札を出し切ったら上がりで、
上がれなかった人は残った手札の点数がマイナス、
失点が大きいほうが負け。
複数ラウンドやりましょう。
同じ数はまとめて出せる。
次の人は前の人の枚数にしたがって
さらに大きい数字で出さなければならない、
出せなければパスというのは大富豪っぽい。
ただし連番はダメ。
カードにあるのは数字だけで、スートはなし、
8切りのような特殊なカードもない。
手番は1ラウンド1回しか回りません。
1週したら、カードを流し、一番大きな数字を出した人が
新たなラウンドを始めるところはトリックテイクっぽい動きですね。
トリックテイキングを知らない人でも
「基本的には大富豪。
連番やスートはなし。
革命や8切りもなし。
13が最強。
14はジョーカー。
1週したら流れるので手番は1回」
これだけの説明で始めることはできます。
特徴的なのが、
デッキに2枚だけ入ったヴァンパイアハンターのカード。
ラウンドはじめにこれが出るとルールがガラッと変わります。
全員参加。パスは不可。
そして1番大きい数字を出した人が出されたカードを、
出されたヴァンパイアカードごと引き取らねばならない。
ヴァンパイアカードの失点は15点もしくは20点と大きい。
引き取った人から次のラウンドスタートだが、
すぐにヴァンパイアハンターカードは出せない。
最低1回切らないとと出せない。
感想
●ここが好き
ルールと肝がわかりやすいところ。
どうしたら勝ちやすくなるのか、何をしたらいけないか、
3,4ゲームほどすれば理解できるようになっています。
普段ボードゲームをする人も、しない人も一緒になってすぐ楽しめます。
お正月に田舎でやりましたが、小学校低学年の甥っ子も、70手前のじいじ、ばあばも、数ゲームで勘所を理解して楽しんでいました。
●ここが熱い
どんな手札でも最後まで考えどころがありドキドキするところ。
大富豪は傑作ですが、
終盤「ここで2で切って、ジョーカーで切って、8で切って終わり」
と一本道で単調な展開になりがち。
強いカードを今は温存するか?
それとも出すか?
くらいしか考えることもないですよね。
終盤、弱い数字しか持っていなければ誰かが上がるまで蚊帳の外。
ヴァンパイアハンターは、ヴァンパイアハンターラウンドの存在がよく効いて
多様な展開を生み出します。
・ひどい手札であっても、ゲーム中に手札が増えるチャンスがあるので、
うまく2枚組、3枚組、4枚組、もしくはそれ以上作れることがあり、手札改造のチャンスがある。
・何度かはハンターラウンドが発生するので、カードを引き取らないために、1や2などの低い数字が重要になる。
・低い数字が大量に捨てられ、3枚組、4枚組が出されていたら、引き取るのも全然アリ。
・ハンターラウンド中は全員参加。ここで最後の1を出すか?もう1回以上あると見込んで大きい数字を出して引き取るか?
終盤はハンターの連続投下が起こるのでどんな手札でも
最後まで考えどころがあるのが面白いです。
また、1周でラウンドが必ず流れることと、
誰かが不意に上がってしまうと大きな失点になることが効いて、
出し惜しみされずにどんどん大きい数字が消費されていきます。
そうすると後半、
5のペアとか10のシングルとかでラウンドが切れたりするので、
どんな手札でも割と戦えます。
値段も安いし、手軽なカードゲームで非常におすすめ。