村の人生
思い出深いゲーム。当時いろんなレビューで「これは傑作!」みたいな感じで賞賛されてて、購入したはいいけど、まだちょい重のゲームはカタンしかやったこと無かった私たちが、ワカプレ未経験で全然理解できず、その失敗体験が頭に刻み込まれて数年間、眠ったゲームです。
これを久々開いて、マニュアルも理解できて、しっかりゲームになって楽しめたとき、「あー色々なゲームを遊んできたのねー…」としみじみ思いました。今ではゆるゆると楽しんでいます。かなり好きな方のゲームです。
ざっくりルール
勝利点を稼いだ人が勝ち。
ボード全体
稼ぎ方は
・商品を工房で作って、市場で売る。
・旅をして回った町の分だけ点数が入る。
・終了時に議会にいる自分のコマ分得点。
・終了時に教会にいる自分のコマ分得点。
・寿命が尽きたコマが名士碌に入った分得点。
出来るアクションはこちら。
・旅アクション、旅する
・製造アクション、商品作る
・家族増えるアクション、ワーカー増える
・議会アクション、議会にワーカーを送り込む。議員のパワーで色々
・教会アクション、教会にワーカーを送り込む。
・小麦収穫アクション、小麦もらう
・市場アクション、物品と勝利点の交換する
商品はこちら。馬や鋤、馬車、小麦など。売るだけでなく色々使い道があります。
アクションはその場所のキューブを取ることで行います。
置かれるキューブの色は毎ラウンドランダム。このキューブも商品を作るのに使ったり、議員アクションしたりするためにリソースとして使います。だから、したいアクションを優先するのか、欲しいキューブの色を優先するのかで考えどころがあります。
自分のワーカーの使い道。
各所に配置することが出来ます。
・職人小屋に配置することで商品をキューブ消費なしで時間消費だけで作ることが出来る。
・農場に配置することで収穫アクションでもらえる小麦が増える。
・旅をさせることで勝利点を稼ぐ。
・議会に配置して議員にならせることで色々な効果を受けられる。ゲーム終了時も議会にいると勝利点もゲット。
・教会に配置。ゲーム終了時に勝利点ゲット。
ワーカーを置くと基本的に回収しません。
ワーカを置くときは我が子を旅出させたり、弟子入りさせたりしたような気持ちになります。牧歌的なボード含めてゲーム全体の雰囲気が良いからでしょうね。
このゲームがユニークなのはワーカーの寿命が尽きること。
個人ボードの時間コマが1周すると一人ワーカーがお墓にいきます。
規定人数のワーカーが墓地に行ったらゲーム終了。
感想
ワーカープレイスメントって拡大再生産とセットになってることが多いと思います。
村の人生がユニークなのはせっかく拡大した生産体制が減るところ。
たとえば、
・旅をいっぱいしたいから、それに必要な馬車をどんどん作ってくれるワーカーを工房に配置してうまく回っていたのにそのワーカーの寿命が尽きる。
・議会においたワーカーをどんどん出世させたいから、本を作ってくれるワーカーを本工房に配置してうまく回っていたのにそのワーカーの寿命が尽きる。
・議会で出世したワーカーが好きなキューブをどんどん稼いでくれたのに途中で寿命が尽きるなどなど。
拡大再生産に慣れていると、せっかく構築した生産体制が減ることが目新しいです。
小規模の組織では担当者一人いなくなっただけで、回らなくなってしまったり、サービスが極端に低下したりってことはよくあります。ほうみの脳内ではこのゲームはそんな感じ。
一人いなくなるとてんやわんや!
跡継ぎを投入してうまく代替わりをさせるのか。
前半と後半で生産体制を変えてまったく違う組織に生まれ変わるのか。
そんなところが他のワーカープレイスメントにはないユニークな頭の使いどころです。
あとはとにかくゲームバランスが奇跡的。
よく言われるように、全然違う作戦を取ったのに1点差とかザラです。
大体ほうみは教会作戦が好き。
タイ太郎は旅作戦。
各リソースの絡み合いも絶妙。(馬車は旅に使ってもいいし、市場で売ってもいいなど)
とってもやりがいのあるゲームです。試してみてください。