考古学カードゲーム
そこそこ面白いと、何かと評判のいいカードゲーム。考古学テーマ。2-5人。
アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」がNetflixで2020年に配信されることが発表されましたね。SACシリーズの神山健治氏も監督のひとり。楽しみすぎます!
何でそんな話題を出したかって?
このボードゲームは、何故かウチではプレイしてると「攻殻~」が観たくなるゲームでもあるのです。
ざっくりルール
勝利点を稼いだ人が勝ち。
稼ぎ方は、こういう遺物カードを集めて、複数枚セットにしてプレイする。(1枚でも出せるけどめちゃくちゃ安くなってしまう)
手番では
1枚ドロー。
遺物カードならそのまま手札に入れる。
(他に砂嵐カード、盗賊カードを引く可能性がありますが後述。)
共通の場にはカードが並んでいるので、手札内から好きなだけカードを場に出して、同じコスト分のカードを拾ってくる。
たとえばコスト4を1枚捨ててコスト1を4枚とか。
3と1を捨てて2を2枚とか。
手札内に集まったセットを出したければプレイして自分の前に置いておく。
プレイしたカードは奪われたり、砂嵐で失ったりしない。
もうちょっと集めたければガマン。
各プレイヤーが手番を繰り返して、デッキが無くなってカード交換が行われなくなったらおしまい。
目の前にプレイされたカードの点数の合計で勝負。
という単純なルール。
遺物カードは得点効率の強弱がある。
3人プレイの場合は、得点効率3が現実的な最高値。
得点効率っていうのは、そのカードを手に入れるのに必要なコストと実際の点数の交換率の良さのこと。
たとえば
このカードはランク1。5枚集めるのに必要なコストは5。
5枚集めたら15点になる。(ご覧のとおり4枚までは残念な交換率)
コスト5で15点だから得点効率3。
このカードのランクは2。2枚集めるのに必要なコストは4。
2枚集めたら12点。
コスト4で12点だから得点効率3。
得点効率3点に持っていくのにたった2枚でいいから人気のカード。
それをふまえてカードのすみわけはこんな感じ。
遺物カードの他に地図カードがある。
ゲームを始める前に、こういうピラミッドタイルの周りにカードを並べて、3つのカード山を作っておく。
地図カードを
1枚捨てると2枚カード、
2枚捨てると5枚カード、
3枚捨てると8枚カードの山がもらえる。
どの山も早い者勝ち。
もらえるカードの枚数構成やルールがヴァリアントでいろんな種類のタイルがあって毎回違った気分で遊べる。
手番のドローで砂嵐、盗賊カードを引いたときは
誰かが砂嵐を引くと、全員が手札を半分、共通の場に捨てなければならない。
大量にカードを溜め込んでいた人は悲惨。
2枚しか持っていない人は1枚ロストだけ、3枚の人も端数切捨てなので1枚ロストですむ。
砂嵐が来ることにおびえながらも、もう1周ガマンする!っていうジリジリ感はカタンの8枚以上の手札を持ってるときに似てる。
盗賊カードは他のプレイヤーから1枚カードを引ける。
低ランクのカードばかり持っている人は引かれてもそこまで痛くないけど
砂嵐を警戒して、手札を増やさず、高ランクカードと低ランクカードで2枚手札とかにしてると、虎の子の高ランクカードを奪われるリスクが高まる。
どちらかを警戒すればどちらかに弱くなるデザイン。何も持ってないのが一番安全なんだけど、カードはある程度貯めないと得点効率があがらない。典型的な、あっちを立てればこっちが立たずっていう悩ましいジレンマ。
感想
得点効率がテーマのゲームって言うと、ぱっと思いつくのは、ロンドとかタウシュラウシュ。淡々と地味に進む印象のゲーム(別に悪いことではない)。
プレイの感覚はタウシュラウシュっぽいです。
・共通の場との等価交換を繰り返すゲームシステム。
・1枚ずつしか手札が増えないもどかしさ。
考古学カードゲームは砂嵐バーストや、地図カードのジャックポット感でちょっとした派手さが加わります。
くじ引き感覚で楽しい。やっぱり地図カードが集まってくるとワクワクする。一発逆転感。
1ゲーム15-20分くらいのライトなゲーム。得点効率と手札ロストのリスクを天秤に軽めのジレンマを楽しみながら、数ゲーム続けてさくっと遊ぶといいでしょう。
ちなみに我が家では
「あのキャラ、このゲーム強そうだよね」
という妄想で盛り上がっています。
それは攻殻機動隊のキャラクター、クゼヒデオ。
※SAC2nd GIGのクゼ。クゼさんは、日本の銀行口座の小数点以下の利子を一箇所に集めるプログラムを組んで、革命資金100億円を用意しちゃうカリスマテロリスト。
上に挙げた交換効率3ゲームの中でも
小数点以下の計算で「あれがいいかなー」「こっちにしようかなー」と頭をぐるぐるさせるのが考古学カードゲーム。
小数点以下の細かいところに注目する作業が、ちょっとクゼさん気分。まあ多分こんなこと考えているのはウチだけ笑
ゲーム的には佳作だけど、私たちの中では妙なノリを楽しめる佳作+αになっています。
「攻殻機動隊 SAC_2045」ですよ。
ウチは2人とも「攻殻~」好き。この前の映画は劇場2回行ってしまいました。アニメの方。1回で理解できないんだもの笑
スカーレット=ヨハンソンの実写版は忙しくて劇場行けずにAmazonで観ました。アニメの実写化に期待していなかったから、劇場まで行くモチベーションが上がらなかったんだけど、観てみたら「アニメのシーンそのまま!すごい!」っていうシーンがちりばめられてて、ストーリーもそこそこで楽しめる実写でした。
で、ここにきてアニメ新シリーズ。嬉しい!
このアニメは本当に名作。まだ観ていない人も2020年の公開までに過去のシリーズをチェックしてハマッて頂いて、リアルタイムに楽しめるようになっておくことをおすすめします。