イグルーポップ
コンポーネントが魅力なゲームを連投してレビュー。
プラスチックのケースに入ったビーズの数を当てるゲームです。
ざっくりルール
15のプラスチック製のイグルーが並びます。
イグルーは圧雪ブロックを積み上げて作るイヌイットの家。
中にはビーズが入ってます。
2個~13個入ったものが12個。
イグルーを囲んでカードが並びます。
これがルーレットのテーブルみたいなもの。
チップを賭けるところです。
よーいドンで、おのおのイグルーを取ってフリフリシャカシャカ、音と重さでビーズの数を予想します。
そして数が予想できたら自分のチップをイグルーに装着して
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予想した数のカードの上にBETします。
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そのイグルーに賭けたくないときはイグルーを戻して、別のイグルーを取ってフリフリ。
一度に持てるイグルーはひとつがお約束。
リアルタイムにゲームは進行しますので、できるだけ早く決断してどんどんたくさんのイグルーを振って確かめたいところです。
全員がこれ以上BETしないとなったらBETタイム終了。
正解を確認。下のケースは残念ハズレ!!
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見ないようにプレイすることは意外と簡単。その点での興ざめ感は無し。
ベットテーブルとなっているカードには
個数1点読みの3ポイントカード
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選択肢が2つの2ポイントカード
安全策の3つ正解の1ポイントカードがあります。
当てた人がカードをもらうことができます。
他プレイヤーがすでにイグルーを乗せているカードにも乗せられます。
正解者がそのカードを取ります。チップも返ってきます。
複数が正解になるカードの場合、正解している人の中で一番大きい数のイグルーを乗せた人がカードを得ます。正解したけどより大きい正解がいてカードがもらえなかった人もチップは返ってきます。外れたチップは返ってきません。
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山札のカードが切れたらそれが最終ラウンド
※もしくは誰かがチップを無くしても終了。
→という風に原文マニュアルにも書いてあるんだけど、昔どっかで見た「チップ無くした人は2個まで返してもらって続行」ルールで我が家は遊んでます。どこでそのルールを紹介されていたのか忘れてしまいました。今回探したんだけど見つからなかった…。続行ルールのほうが面白いです。
こんな展開あります
2をツモッたときの幸福感
正直5~11くらいはもう分かりません笑
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確信持っていけるのは2とか13だけ。
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だから場に3ポイントの2、13のカードが並んだときは激アツ。
もう指運。つかみ合いです。
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これ!絶対2だ!というイグルーをつかんだときの幸福感は、このゲームの難易度とあいまって妙な脳内物質出てるの感じます。
ふと訪れる静かなとき
めくられるカードはランダムなので、偏ると正解が無いイグルーもあるわけです。
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だから中央に1、2個イグルーが残るときがあります。
リアルタイムに早い者勝ちで賭けていくゲームだから、いつもイグルーは争奪戦なんだけど、こんなときはポツンと場に残ったイグルーがさびしく見えます。
誰も賭けません。微妙な間のあと、
「え?いかないの?いってみようかな」…シャカシャカ「うーん」
戻す。
「やっぱりダメ?私もちょっとやってみよう」…シャカシャカ「これは確かにこの中にはないなー」「だよね」
戻す。
「え?そう?ちょっと俺も」…シャカシャカ「あー、これは4っぽいねー」「ねー」
戻す。
「・・・」
「…じゃあ答え合わせいきますか」「そうしますか」
ずっと騒がしいゲームなんだけど、珍しい「静」の瞬間。
感想
最後の集計にあまったチップも点数に入れて勝敗を決めます。
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微妙なところもどんどん賭けてアグレッシブに行くのか、確実に取れるところのみチップを賭けて温存するのか、チップの運用が案外考えどころあります。丁寧にいくなら1枚もチップを賭けないラウンドもあります。どう攻めても楽しいです。
そしてこのゲーム本当に難しい!音や感触や重さの感覚がやればやるほど当てられなくなります。意外とその日の1回目のプレイの方が的中率高かったりするんです。何故でしょう?「イグルーポップ効果」と名づけてもいいくらいの何らかの脳の反応がある気がします。回数を重ねるほど錯覚の度合いが広くなっていきます。その難しさが面白いです。
子供も老人も楽しめて、6人までプレイできるし、1ゲームは20分ほど。2,3ゲームは続けて遊べますので重宝しています。
ちなみにゲームのテーマは、氷巨人がイヌイットの子供が入ったイグルーをぶんぶん振り回して子供たちがキャッキャッ言うという設定。私たちは氷巨人で中に入ってるのは子供なの? ぶっ飛んでますね。どうやって思いついたんでしょうか。
このゲームはどこかが再販すればいいのになーと思います。