路面電車
路面電車を組んで、発車させて得点する。2人専用カードゲーム。20分~40分。
当時、夫婦でかなりハマったゲーム。
あまりに毎晩遊ぶので
ボードゲーム棚のある部屋まで取りに行く&片付けるのが面倒になり
こういう100均のカードケースにカードと得点用紙を入れて
リビングのペン立てに突っ込んどいて
やりたいときにササッと出して
夜な夜なこればっかり遊んでました。
ざっくりルール
プレイの様子はこんなかんじ↓
メインのコンポーネントは4色のカードだけ。(緑青黄赤)
このカードに3種類のつかいみちがある。
自分のターンが来たら
まず手札を、共通の発車ゾーンに1枚出す。
(2枚まで出していい)
4枚目のカードが出された色の路線は得点化される。
発車したらその色にたまった4枚のカードは捨ててまた1枚目から
次に、自分の場にカードを出して路線を作る。
前に作った路線に追加してもいいし
新規作成してもいい。
路線カードは昇順に並べる お金は先頭車両を買うためだけに使う
そして、手札内の余ったカードは
今後も使う予定がないなら、裏返してお金にする。
最後に、手札が6枚になるまで山札からドロー。
これを繰り返す。
どっちのプレイヤーが何回発生させたかは関係なく
ゲーム全体で10回の「発車」があったらゲーム終了。
得点は用紙に記入
こんな悩ましさが楽しい
まず苦しいのが
路線を作るのにも
路線を発車させるのにも、その色のカードが必要なこと。
両方に使っているので、その色のカードは不足しがち。
そしてお金周りのジレンマ。
毎ターン終わりに、6枚まで手札は回復するのだから
今回使わなかったカードはガンガンお金に替えたらいい…と思いきや
そうもいかない、悩ましいルールがある。
路線作りで、数字を丁寧にきざんで
8枚置くことに成功したら、そのときの点数がボーナスとしてもらえる
臨時運行というルール。
これは、発車させなくても、その瞬間にもらえるボーナス。
しかも、通常発車と違って、自分だけに点数が入るので、大きな点差がつく。
成功すれば、勝利に近づく。
しかし
8枚ボーナスをねらって、後で使いたいカードをキープすると
あんまり手札が回らない、お金が増えない
という状況が発生する。
補充が少ないから引きたい数字(緑4-8)もなかなか引けないという悪循環も
つまり
1枚のカードに3つの使い道があることで生まれる
こんな絶妙なトリレンマにもだえるゲーム。楽しい!
感想
軽い路線をサクサク回す短期勝負
重厚な路線で一撃をねらうじっくり対決
軽い-重いの、逃げ切り-差しバトル
など
色んなパターンがあって楽しいです。
引き運が適度にあるのもいい感じです。
ただ、このゲームでひとつだけ
「もうちょっといい方法なかったのかなぁ」と思うのは
山札がなくなったとき
プレイヤー2人共が持ち金を半分捨てるルール。
これが
地味なルールのくせに
対策してないと負け確レベルに大事なルール。
ゲーム内の他の要素が
「どれかを立てれば、どれかが立たず」の
奇跡的なバランスで成り立っているだけに
この要素だけ妙に強力過ぎて、もったいないような気持ちになる。(完成度的に)
めちゃめちゃ繊細な味付けで料理対決する場が与えられてるのに
キッチン台の裏に、落ちたら即負けの落とし穴があいてる、みたいな感じ。
お互い、穴を指さし確認して、遊びましょう。
ちょいケチはつけたけど、十分名作といっていい出来。おすすめ。