ピクテル
透明のフィルム、セル画みたいなカードを重ねてお題を表現するゲーム。ルール説明もほぼ不要ですぐに遊べます。卓上でできるジェスチャーゲームのようなゲームです。
ざっくり説明
こういうカードを好きなように使ってお題を他の人に当ててもらいます。
友人が作った「サーカス」
お題はサイコロを2回振ってカテゴリーを決めます。カテゴリーはこんな感じ。水性ペンがついていて箱の裏にお題記入エリアがあります。とても便利です。
私たちの遊び方は、当てた人がカードで表現する人になり、サイコロを2回振る。
表現していた人が問題作成者になる。
という風に延々と遊ぶことが多いです。
予想を超えてくるゲーム性
この間飲み会もっていったんですよ。
そこそこ話して盛り上がって
しばらくしてピクテル出して遊びました。
「よーしやろうか」
「あいよー」
終盤に出てきたメンバーの一人のつくったお題がなかなかの難問。
「ん?これ何?」
「わからん」
「なんだろう」
ちなみにカテゴリーは「驚いたこと」
んで結構悩んで色々ヒントが追加された結果ついに答えが。
「もしかしてK君が22さいだったこと?」
「当たり!」
「あーーー」
私はとても驚きました。
「そのときその場所で起きたことがすぐに反映されるボードゲーム体験」がはじめてだったからです。
それまで私にとってボードゲームの楽しみって、なんとなく「静的な」ものでした。ルールが決まったもの、過去に関するもの、既存の知識によるものって感じで。
どんなボードゲームであれ、カードゲームであれ、決められた枠があります。
自由度の高い表現系のテレストレーションやコンセプトなどはお題がすでに決まっているし、アンゲームとか黄金体験とかスパイフォールなんかは自分の過去の記憶を思い起こすものです。テレストレーションは自由お題のカードもありますけど、「ちょんまげ」とか「怪獣」とか既存のものをお題に入れるのが一般的だと思います。
でも、このときのピクテルで起きた「その瞬間にあったことがお題になってゲームに組み込まれて、かつゲームが成立している」っていうのが、ライブ感のある「動的な」楽しみとして感じられてとても新鮮でビックリしました。
きっと広いお題を受け止めるカードの表現力の高さと、何度も回答権のあるシステムがそれを生み出しているのでしょう。
そしてそのお題を、何気なく思いついた友人に人知れず尊敬のまなざしを送るのでした。
感想
ルールは簡単で、画力もいりません。ビギナーも楽しめます。
プレイ人数3~6人となってますが、それ以上でも遊べます。
問題作成者は面白いお題を創造する喜びがあり、表現者はセンスの良さを発揮できたら気持ちいい。そして回答者は推理する楽しみがある。みんなが幸せなとてもすばらしいゲームです。
プレイするときはそのときにみんなで共有したことをこっそりお題に設定してみてください。無防備な角度からの一撃感と不思議な一体感が味わえて面白いですよ。