フェイ
正体隠匿。2-4人。1ゲーム20分ほど。
2002年にクランスという名前で発売されていたゲームのリメイクです。
ざっくり
勝利点をたくさん稼いだ人が勝ち。
何人プレイのときでも、5色のコマが同じ数バラバラに散らばっています。
はじめにカードを引いて自分の色を決めます。他の人には内緒。
自分の番がきたらこのコマを隣のマスに動かすだけ。
もちろん自分のコマ以外も動かせます。
コマはマスにいる全部が一斉に動きます。
隣に誰かいないと移動できないので、誰もいないマスには入れません。
コマの移動を繰り返すと、
周りに誰もいない、移動できないコマの一団ができます。
そうすると得点計算。原則そこにいるコマの色に点数が入ります。
※全色揃っていると1つしかない色は間引かれてしまうルールがあります。
12回得点計算が起こったら終わり。もしくはそれ以上誰も動けなくなっても終わり。
ゲームに影響を与えないし、盤面が見えづらくなるので、得点化したコマはボードから取っちゃっています。ウチでは。
基本的に後半に得点するほうが高得点。ボーナスが4~5倍になります。
だから、前半は得点化されると逆にむかつきます。
肝心の後半にいるコマが少なくなっちゃうから。
こういう駆け引きあり
あと、ゼロ点地形で得点化させて無得点化する方法もあります。
それも12回の得点化の1回としてカウント。
トップのキャラクターのコマはガンガン無得点化するべき。
自分以外のコマはじわじわ前半に低得点で間引く。もしくは無得点ゾーンに追いやる。
自分のコマは後半高得点マスに入れるような位置にふわ~っと広げておく。
そんな立ち回りが基本かな。
続けてやる2回戦目は全然違う作戦で、裏かいたりしても面白いです。
感想
フェイいいですよ。久々に長寿ゲームの予感。
自分がどのキャラか、ばれないように立ち回るゲームというと
「アンダーカバー」「ランブルインザハウス」「クレムリン」とかがありますね。
これらもそれぞれに魅力がある面白いゲームですが、
フェイが圧倒的に面白かった部分は、「得点の仕方」。
正体隠匿の個人戦系のゲームって、
やっぱり肝は
・いかに正体を隠すか
・どこで思い切って正体を現すか
というところが比重が大きい。
だから得点化の方法にはひねりがない。
アンダーカバーは金庫コマのあるマスに誰かが入るだけ。
ランブル~とクレムリンは最後まで生き残るだけ。
そのシンプルさがゲームにマッチしてるから、別に悪いわけじゃないんですけどね。
フェイはですね、その得点化の仕方がテクニカルで非常に面白いんですよ。
自分に有利な得点化を起こす状況を作るにはテクニックが必要。
相手もコマを動かすから100%ではないんだけど、
プレイを重ねればだんだんうまくなってくる感じです。
将来、その一団が高得点が望めるのか、無得点or低得点に追いやられてしまうのか、それを決めるクリティカルな一手というものが存在するのです。
説明が難しいんだけど…たとえば…とか
5色そろうと1個しかないコマは除去される。黄色一人勝ち。
とかね。
なんていうか、これらはもう何手番か前にクリティカルな一手がすでに成された盤面って感じ。
上の図のような、自分は高得点チャンス、相手のは無得点化、に最終的に持っていけるような、運命を分ける一手が打てると面白い!
しかも誰がどの色か分からないから、ガチなアブストラクトっぽすぎず。楽しく遊べます。「もっかいやってみようか」とリプレイ性高いです。
どの色かのブラフかけあい+得点化のスキル
両方同時に楽しむっていうのが今までに無くて新鮮。
ガイスターと王と枢機卿を同時に遊んでるような感じ。
1ゲーム20分くらいで軽くできるのもso good。
長考しないカジュアルゲーマー3人で3ゲーム、1時間くらい立て続けにやりました。
次に重いゲームが控えてたからそこでやめたけど、もっと続けても良かったくらい面白かったです。
おススメ。