1997年に年間ゲーム大賞の子ども部門を受賞。
ザーガランドに引き続き、アレックスランドルフ作。こちらはアクションゲーム。
これもコンポーネントがすばらしい作品です。
指でボートを押してコースを回ります。先に1周した人が勝ち。ルールは簡単だけど操作は難しい!
ざっくりルール
ボード
線にしたがってボートを動かします。
このゲームの肝はボートの操作性。
こういう2つのパーツに分かれてて触れるのはエンジン部分だけ。
エンジン部分のぽっちだけ触って進めます。
これで押していきます。
動かせるのは相手プレイヤーがこの紐を8の字に巻きつけ終わる間。
あとブイに当たったり、陸地にぶつかったり、ゲームボードの外に出たりしたら手番が終わり。気をつけましょう。
ハイ、ストップ!
このブイが底が丸くなっていてあたるとゆれるのでシビアに止められちゃう。
サメゾーンで止まったらゾーン外まで戻ります。
感想
船の操舵が難しい!左に右にずれて進んじゃうし、力加減を誤ってブイに突っ込みそうになっても、スポって抜けちゃうからバックができないのが超歯がゆい!
なんでしょうこのままなら無さは。手のひらに長い棒を立ててキープしたまま進まなきゃいけない。でもフラフラしちゃってなかなか進めないのにちょっと似てます。
もしくは10円玉で10円玉を押して進ませるのにも似てます。
まっすぐはいけるけどカーブは難しいし後退も出来ない感じ。
見ている側はタイムキーパー。他プレイヤーを進めたくないから一生懸命巻くんだけど、焦れば焦るほどモタモタしちゃう。船の繋留ロープっぽい雰囲気がゲームのテーマと合ってますよね。
焦る!
より難しくするためにボードの半分を本などで傾ける方法が紹介されてます。
それどころかブイだけ使ってボード取っ払っちゃってもいいよ!とも書いてあります。
warmup!というランドルフの他の作品でも、ティッシュ箱とかを自由にコース上において難易度を上げたりできますね。
身の回りにあるものをいつもと違う見方で見るのは楽しいです。そういう可能性が組み込まれてるとアナログゲームならではって感じでうれしい。
だんだんヒモを巻くのが早くなると船を進めるのに許された時間が数秒になります。少しずつしのぎを削りあうのはボートがデッドヒートを繰り広げているようです。時々操作を誤ってブイや陸に突っ込んで手番が終わるのもレースの雰囲気出てます。
ボートを進めるのも、紐を巻くのも、子供や高齢者の手の巧緻性を高めるのに良さそうです。制限時間を単なる砂時計とかにしなかったあたり、ランドルフ氏も狙ったのかもしれません。
子供と遊ぶのは楽しいし、大人同士もそこそこ楽しめます。
ZOCHからリメイク版が出ています。