ストーリーテリングのボードゲーム。ゲーム終了時にオリジナルのおとぎ話が完成します。
イラストが美麗。この絵を見ながらゲームをしていると、子供の頃、童話集を読むときに体をおさめていた合皮のソファーのにおいと手触りを思い出します。
イラストが想像力をかき立てます
ざっくりルール
こういうおとぎ話っぽいワードが書かれたカードをプレイして物語をつむいでいきます。
前の人が話した内容の中に自分のカードのワードが含まれていたら、「ハイハイ!」とカードをプレイして物語を語る権利を奪うことができます。奪った人が話を続けます。誰かに割り込まれるまで話し続けることができますので、1度の手番で持っているカードを何枚プレイしてもOKです。一番最初にカードを使いきったら勝者です。
ここからほうみのターン。割り込まないと永遠に手番は回ってきません。
最後の1枚はあらかじめ配られた結末カードで締めなければなりません。
エンディングも豊富にあります
誰かが結末カードを出して物語を締めたとしても、他プレイヤーの判定であまりに無理やりだと判断されたら、新しい結末カードと物語カードを1枚引いて、ゲーム続行です。
割り込みやすいカードもあります。ワードそのものでなく、ジャンルで割り込むことができるカード。
感想
真夜中の探偵よりも、勝ち負けがはっきりしたゲームです。真夜中の探偵は一緒に作り上げようというほぼ協力ゲームでしたが、こちらは先に上がるぞ、自分の結末カードにつなげるぞ、という主導権争いが激しいゲームです。
なので物語の筋が荒れやすいです。皆違うエンディングに舳先を向けていますので、それまでのストーリーが急にガラッと変わってしまうこともしょっちゅう。
自分の作ってきたストーリーがあっというまに塗り替えられるのは複雑でもありますが、1ゲームもそこまで長くないし、そういうドタバタを楽しむゲームでもあります。ちょっと変り種を遊びたいときに出してきます。