童話風ストーリーテリング「ワンス・アポン・ア・タイム 日本語版 」ボードゲームレビュー

ワンス・アポン・ア・タイム
ストーリーテリングのボードゲーム。ゲーム終了時にオリジナルのおとぎ話が完成します。

イラストが美麗。この絵を見ながらゲームをしていると、子供の頃、童話集を読むときに体をおさめていた合皮のソファーのにおいと手触りを思い出します。

ワンス・アポン・ア・タイム

イラストが想像力をかき立てます

ワンス・アポン・ア・タイム

 

ざっくりルール


こういうおとぎ話っぽいワードが書かれたカードをプレイして物語をつむいでいきます。
ワンス・アポン・ア・タイム
前の人が話した内容の中に自分のカードのワードが含まれていたら、「ハイハイ!」とカードをプレイして物語を語る権利を奪うことができます。奪った人が話を続けます。誰かに割り込まれるまで話し続けることができますので、1度の手番で持っているカードを何枚プレイしてもOKです。一番最初にカードを使いきったら勝者です。

ワンス・アポン・ア・タイム ボードゲーム イラスト

ここからほうみのターン。割り込まないと永遠に手番は回ってきません。

最後の1枚はあらかじめ配られた結末カードで締めなければなりません。
ワンス・アポン・ア・タイム ボードゲーム イラスト

ワンス・アポン・ア・タイム

エンディングも豊富にあります

誰かが結末カードを出して物語を締めたとしても、他プレイヤーの判定であまりに無理やりだと判断されたら、新しい結末カードと物語カードを1枚引いて、ゲーム続行です。

割り込みやすいカードもあります。ワードそのものでなく、ジャンルで割り込むことができるカード。
ワンス・アポン・ア・タイム ボードゲーム 

 

感想

真夜中の探偵よりも、勝ち負けがはっきりしたゲームです。真夜中の探偵は一緒に作り上げようというほぼ協力ゲームでしたが、こちらは先に上がるぞ、自分の結末カードにつなげるぞ、という主導権争いが激しいゲームです。

なので物語の筋が荒れやすいです。皆違うエンディングに舳先を向けていますので、それまでのストーリーが急にガラッと変わってしまうこともしょっちゅう。

自分の作ってきたストーリーがあっというまに塗り替えられるのは複雑でもありますが、1ゲームもそこまで長くないし、そういうドタバタを楽しむゲームでもあります。ちょっと変り種を遊びたいときに出してきます。

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